【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(7/27-8/1):手足口病は依然大流行!胃腸炎の急増と夏のインフルB型にも警戒 - 武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(7/27-8/1):手足口病は依然大流行!胃腸炎の急増と夏のインフルB型にも警戒

武蔵小杉周辺の皆様、こんにちは。
森のこどもクリニック院長のくま先生です。
8月に入り、厳しい暑さが続いていますね。

今週(7/27〜8/1)も、当院の診断データに基づいた地域のリアルな感染症動向「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Diseae Weekly Report

8月に入り、うだるような厳しい暑さが続いていますね。 保育園や幼稚園、そしてお盆休みの帰省など、人の移動が多くなるこの時期。お子さんの体調不良は、ご家族にとっても本当にご心配なことと思います。

最新のデータでは、猛威を振るっていた「手足口病」の勢いが少し落ち着きを見せる一方で、急性胃腸炎(お腹の風邪)」が急増しています。また、夏場には珍しいインフルエンザB型や溶連菌も確認されており、様々なウイルスや細菌が混在している状況です。

正しい知識とホームケアで、ご家族みんなでこの夏を乗り切りましょう!

忙しい方のための今週のまとめ

  • 【感染症動向】
    手足口病がピークアウトの兆しを見せる一方、「急性胃腸炎」が急増しています。
  • 【ホームケア】
    胃腸炎の脱水予防には、ごく少量を頻回に与える「経口補水療法(ORT)」が効果的です。
  • 【要注意ウイルス】
    夏に珍しいインフルエンザB型や溶連菌も発生中。高熱は自己判断せず受診を。

今週の感染症ハイライト(7/27〜8/1)

今週、当院で診断した主な感染症の件数です。地域の流行状況の把握にお役立てください。

  • 手足口病 / ヘルパンギーナ:81件 🔴(依然として大流行・警報レベル)

  • 急性胃腸炎(嘔吐下痢):31件 🔴(先週22件から急増!脱水に要注意)

  • 溶連菌感染症:6件 🟡(先週0件から増加傾向)

  • RSウイルス感染症:2件 ⚠️

  • インフルエンザB型:2件 ⚠️(夏場には珍しいB型を確認)

  • インフルエンザA型:1件 ⚠️

  • 水痘(水ぼうそう):1件 🔵

  • 新型コロナウイルス(COVID-19)、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、マイコプラズマ、百日咳:各0件 🔵

院長からのアドバイス
今週の3つのポイント

1. 急性胃腸炎が急増中!「経口補水療法(ORT)」で脱水を防ごう

今週最も目立ったのが、急性胃腸炎の増加です。嘔吐や下痢が続くと、小さな体からは急速に水分と電解質(塩分など)が失われてしまいます。

そこで推奨されるのが、「経口補水療法(ORT)」です。

  • 吐いた直後(1〜2時間)
    胃が過敏になっているため、何も飲ませず胃を休ませます

  • その後
    経口補水液(OS-1など)を、10〜20分ごとに5ml(ティースプーン1杯程度)という「ごく少量」を「頻回」に与えます。 これが、科学的に最も吐きにくく、確実な水分補給の基本ステップです。

2. 手足口病はピークアウトの兆し?でも油断は禁物!

手足口病の当院での診断数は、先週の107件から81件へ減少しました。国立感染症研究所(NIID)のデータでも、例年7月下旬をピークに減少する傾向があります。 しかし、1つのクリニックで「81件」という数字は、依然として大流行(警報レベル)です。これからお盆休みに入り、ご家族での移動や集まりが増えると、再び感染が拡大するリスクがあります。引き続き、石鹸と流水を使ったこまめな手洗いの徹底をお願いいたします。

3. 夏のインフルエンザと溶連菌にご注意を

先週ゼロだった「溶連菌(強い喉の痛みと発熱)」が6件確認されました。また、通常は冬から春に流行する「インフルエンザB型」も確認されています。 「ただの夏風邪だろう」と決めつけず、38度以上の高熱が丸1日以上続く場合や、水分が取れずぐったりしている場合は、早めの受診をご検討ください。

武蔵小杉の街並みを背景に、マスクを着用したくまの「くま先生」とりすの看護師(名札「こなえ」)が立つイラスト。右側に夏の感染症対策情報(手足口病と急性胃腸炎)を説明する2つのボードがあり、症状、原因、飛送経路、対策がイラストとともに詳しく書かれている。下部に「武蔵小杉 夏の感染症対策情報 手足口病・急性胃腸炎に注意!」というタイトルと日付(2026/07/27 — 8/1)がある。

【Q&A】今週のよくあるご質問
(胃腸炎と溶連菌のホームケア編)

Q1. 胃腸炎で吐き気が強い時、水やスポーツドリンクでも良いですか?
A. 可能な限り「経口補水液」をおすすめします。
スポーツドリンクは糖分が多く、ナトリウム(塩分)などの電解質が不足しているため、下痢を悪化させたり、脱水からの回復には不十分なケースがあります。嘔吐や下痢がひどい時は、腸管での吸収効率が医学的に計算された「経口補水液」を飲ませてあげてください。どうしても嫌がる場合は、少量のリンゴジュースを水で薄めたものやすりおろしリンゴで代用する方法もありますが、基本は経口補水液とご認識ください。

Q2. 溶連菌で抗生剤が出ました。熱が下がったら飲むのをやめてもいいですか?
A. 絶対に自己判断で中止せず、処方された日数(通常10日間)を最後まで飲み切ってください。
溶連菌感染症には、ペニシリン系などの抗菌薬を一定期間しっかり内服することがガイドラインで推奨されています。これは症状を和らげるだけでなく、数週間後に心臓の弁などに炎症を起こす「急性リウマチ熱」や、腎臓にダメージを与える「急性糸球体腎炎」といった重大な合併症を防ぐためです。熱が下がっても喉に細菌は潜んでいます。最後まで確実に飲み切ることが極めて重要です。

ご家族の皆様へ

私たち「森のこどもクリニック」は、病気を治すだけでなく、武蔵小杉で子育てをする皆様の「育児の伴走者」でありたいと願っています。

「水分がとれているか不安」「熱が長引いていて心配」など、些細なことでも迷った時や不安な時は、いつでも私たちにご相談ください。

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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