ブログ
Blog
Blog
子育て世代の皆様にとって、非常に身近な保湿の塗り薬である「ヘパリン類似物質」。
「うちの子は乾燥肌で…」
「アトピーと言われたけれど、どの薬を塗ればいいの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
病院で「ヒルドイド」というお薬の名前を聞いたことがある方も多いでしょう。実はこのヒルドイドは、「ヘパリン類似物質」という有効成分を含んだお薬の「先発品(最初に開発されたお薬)」の商品名です。
「では、ヒルドイドと他のジェネリックのお薬は何が違うの?」「種類がたくさんあって選べない…」といった親御さんの疑問を解決するため、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の視点から、肌に合った塗り薬の選び方を詳しく解説いたします。
⏱️ 忙しい方のためのまとめ(3つの要点)
ヘパリン類似物質(ヒルドイド等)は、高い保湿・血行促進・抗炎症作用を持ち、お子さんの乾燥肌やアトピー治療に欠かせないお薬です。
剤形(泡、化粧水、ローション、クリーム、軟膏)によって保湿力やベタつきが異なるため、季節やお子さんの好みに合わせて選ぶことが大切です。
2024年10月から、ご自身の希望で先発品(ヒルドイド等)を選ぶと、医療証をもつ子どもでも薬局で「選定療養費(差額)」の支払いが発生します。
■ 受診のご予約・ご相談はこちらから
「小児科一般外来の当日順番予約」はこちらから
「予防接種・乳幼児健診予約」はこちらから
皮膚科・小児皮膚科の日時指定予約はこちらから
専門外来(アレルギー・心臓・低身長・夜尿症・思春期早発・あかちゃんの頭の形・こどもの頭痛など)のご予約はお電話(044-739-0888)で
ヘパリン類似物質とは、一言で表すと「保湿と血行促進の効果を持つ成分」です。カサカサに乾燥したデリケートな肌に潤いを与え、肌のバリア機能を高める働きがあります。
保湿作用
肌の角質層の水分量を増やし、乾燥から肌を守ります。
血行促進作用
肌の血の巡りを良くして新陳代謝を活発にし、健康な肌へ導きます。
抗炎症作用
軽度な炎症を鎮め、乾燥による肌の赤みやかゆみを和らげます。
これらの優れた効果により、アトピー性皮膚炎、乾燥肌、しもやけ、手足のひび・あかぎれなど、お子さんの様々な肌トラブルの治療に幅広く用いられています。
同じヘパリン類似物質でも、お薬の「剤形(タイプ)」によって使い心地や効果の感じ方が大きく変わります。「塗るとベタベタして嫌がる」といったお子さんの好みに合わせて選ぶことが、スキンケアを長続きさせるコツです。
| 剤形(タイプ) | 特徴とメリット | デメリット・注意点 |
| 泡状外用液 | 泡で出てくるため非常に伸びが良く、広範囲に手早く塗れる。 | 化粧水タイプと同様に、保湿力はやや控えめ。 |
| 化粧水タイプ | 水のようにサラサラ。ベタつきがなく全身や頭皮の乾燥にも塗りやすい。 | 保湿力が弱く、強い乾燥には物足りなさを感じる。 |
| ローション | サラッとしつつ油分を含む。夏場や動き回る子ども、首回りに最適。 | 軟膏やクリームに比べると、保湿力は少し劣る。 |
| クリーム | 水分と油分のバランスが良い。適度な保湿力で全身ケアに使いやすい。 | 塗りすぎるとややベタつくことがある。 |
| 軟膏 | 油分が多くこってり。保湿力が最も高く、ひび割れや強い乾燥に最適。 | ベタつきが強く、広範囲に塗りにくい。衣服につきやすい。 |
【季節や症状に合わせた使い分けのコツ】
冬場のひどいカサカサや、ひび割れやすい指先・膝には、しっかり保護できる「軟膏」を。逆に汗をかきやすい夏場は、さらっとした「ローション」や「化粧水タイプ」をこまめに塗るのがおすすめです。お風呂上がりの全身ケアには、伸びが良い「クリーム」が便利です。

2024年10月より、国の診療報酬改定に伴い新しい制度が始まりました。これは、患者さんのご希望で「先発医薬品(ヒルドイドなど)」を選択された場合、後発医薬品(ジェネリック)との価格差の一部を、薬局にて「選定療養費」としてご負担いただくというものです。
当院では、お子さんの肌の状態やアレルギーの有無を総合的に考慮し、最も適したお薬(基本的にはジェネリック医薬品)を処方しております。
医師が「治療上、どうしても先発品が必要」と判断した場合や、そもそもジェネリックが存在しないお薬の場合は追加費用はかかりませんが、医療証をお持ちのお子様であっても、ご希望で先発品を選んだ場合は薬局での自己負担が発生いたします。ご不明な点は、薬局の薬剤師へお気軽にご相談ください。
ヘパリン類似物質は正しく使うことで最大の効果を発揮します。医師からステロイドなど他の塗り薬も処方されている場合は、塗る順番や量について自己判断せず、必ず医師の指示通りに使用してください。間違った使い方をすると効果が半減したり、思わぬ肌トラブルにつながることがあります。
お子さんの肌は一人ひとり異なります。当院では丁寧に診察を行い、お子さんの好みの塗り心地やご家庭の生活スタイルに寄り添ったお薬をご提案いたします。
また、皮膚のことで受診したいけれど感染症が心配…という方のために、当院の皮膚科・小児皮膚科は発熱患者様とは別の「クリーンな待合室と診察室」で対応しております。お子様だけでなく大人の患者様の皮膚トラブル(アトピー、じんましん、水いぼ等)も幅広く診療しておりますので、Web予約サイトの「皮膚科」タグよりご予約のうえ、安心してご来院ください。
■ 受診のご予約・ご相談はこちらから
「小児科一般外来の当日順番予約」はこちらから
「予防接種・乳幼児健診予約」はこちらから
皮膚科・小児皮膚科の日時指定予約はこちらから
専門外来(アレルギー・心臓・低身長・夜尿症・思春期早発・あかちゃんの頭の形・こどもの頭痛など)のご予約はお電話(044-739-0888)で
【SNSでも情報発信中!】
当院のSNSでは、小児科・皮膚科に関する役立つ情報や、季節ごとの病気の注意点などを発信しています。ぜひフォローしてください!
Instagram: 武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
