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【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(6/22〜6/27):胃腸炎40件・手足口病19件のダブル急増!ホームケアと登園の目安

当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report

6月も最終週。アジサイが鮮やかに咲き、蒸し暑い日が増えてきました。
今週の地域の感染症動向ですが、先週1名確認された新型コロナウイルスが再び「ゼロ」となりました!これは非常に嬉しいニュースですね。

しかし、代わって勢いを増しているのが「夏の主役」たちです。急性胃腸炎が40件、手足口病/ヘルパンギーナが19件と、先週から大幅に増加しています。今回は、このダブル流行を乗り切るための「ホームケアの極意」を日本専門医機構認定小児科専門医の視点からお伝えします。

今週の感染症ハイライト(6/22〜6/27)

お腹の風邪(胃腸炎)と、皮膚・口の風邪(手足口病)が同時に流行のピークを迎えつつあります。

【当院の診断数】

  • 急性胃腸炎(嘔吐下痢):40件 🔴(先週28件から急増!今季最多です)

  • 手足口病/ヘルパンギーナ:19件 🔴(先週10件からほぼ倍増!警戒が必要です)

  • ヒトメタニューモウイルス:7件 🟡(増加。高熱と長引く咳に注意)

  • 溶連菌感染症:7件 🟡(高止まり。喉の痛み・発疹に注意)

  • アデノウイルス:5件 🟡(微増)

  • RSウイルス感染症:4件 🟡

  • 水痘(水ぼうそう):1件 🔵

  • COVID-19:0名 🔵🎉(再びゼロに戻りました!)

  • インフルエンザA/B型:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)

院長からのアドバイス
夏ウイルスの「ダブル流行」を乗り切る

今週は「お腹」と「お口」のトラブルが重なり、お子さんもご家族も大変な1週間でしたね。

1. 夏の胃腸炎は「石鹸手洗い」が唯一の武器
今流行しているウイルスの多くは、アルコール消毒が効きにくいタイプです。外から帰った時、オムツ替えの後は、必ず「石鹸をしっかり泡立てて、流水で洗い流す」ことを徹底してください。

2. 手足口病は「よだれ」の扱いにも注意
口の痛みでよだれが増えることがありますが、この中にもウイルスが含まれています。タオルを共有せず、使い捨てのガーゼやティッシュでこまめに拭き取ってあげましょう。

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」の感染症週報「もりのこIDWR」(2026/06/22〜6/27)のアイキャッチ画像。紺色のスクラブと白衣(胸ポケットに「くま先生」のネームカード)を着てマスクをしたクマの医師と、マスク姿のリスの看護師が、武蔵小杉の街並みと森を背景に並んでいます。左下には小さくクリニックのロゴが配置されています。右側の動向パネルには、赤枠で「急性胃腸炎:40件(急増・最大警戒)お腹の風邪、大流行中。」、黄枠で「手足口病・ヘルパンギーナ:19件(大幅増加!夏風邪本格化)口の痛み・全身の発疹に注意。」、緑枠で「溶連菌・ヒトメタ・RS(微増)喉の痛み・咳に注意」、青枠で「インフルA/B・コロナ:0継続 冬の流行は終息を維持」と記載され、それぞれに対応するアイコンが添えられています。

【医師が解説】
今週のQ&A(ダブル流行・登園とホームケア編)

Q1. 胃腸炎のあと、保育園や学校はいつから行けますか?
A. 「嘔吐がおさまっており、普段通りの食事が摂れること」が目安です。
下痢がまだひどい時期に登園すると、オムツ替えなどを介して園内で一気に広がってしまいます。「本人の元気が戻り、形のある便(軟便可)が出るようになるまで」は、お家で様子を見るのが理想的です。

Q2. 手足口病で、手足の発疹がまだ消えません。登園しても大丈夫ですか?
A. はい。熱がなく、普段通り食事が摂れる状態であれば、発疹があっても登園可能です。
手足口病の発疹は、消えるまでに1週間〜10日ほどかかることがあります。発疹がすべて消えるまで休む必要はありません。「本人が元気かどうか」を判断基準にしてください。

Q3. 手足口病で、指先の皮がむけてきました。病気が悪化していますか?
A. いいえ。これは治る過程で起こる正常な反応ですので、心配ありません。
発疹が治る過程で、指先や手のひらの皮がポロポロとむけることがありますが、新しい皮膚が下にできている証拠です。無理に剥がさず、保湿剤などでケアしてあげてください。

Q4. 胃腸炎と手足口病、両方に同時にかかることはありますか?
A. 残念ながら、あります。
今週のように多くのウイルスが混在している時期は、免疫が落ちているところに別のウイルスが重なってしまうことがあります。ケアの基本は「少量ずつの水分補給」と「徹底した手洗い」です。一つずつ治していきましょう。

ご家族の皆様へ

胃腸炎の看病は、終わりの見えない洗濯と消毒の連続で、ご家族も本当に疲弊されると思います。特に今週のように複数の流行が重なると、心休まる暇もないことと思います。
無理をせず、お子様の体調不良の際はいつでも私たちを頼っていただきたいと思います。

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当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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