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武蔵小杉周辺の皆様、こんにちは。
「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」院長のくま先生です。
お盆休み、帰省先での気疲れや長時間の移動、そして連日の酷暑で、親御さんご自身が大変お疲れのことと思います。
当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Diseae Weekly Report
今週の地域の感染症動向で最も象徴的だったのは、7月に大流行した手足口病の大幅な減少と、それに代わって増えてきたマイコプラズマ肺炎です。お盆明けに向けて、エビデンスに基づいた最新の感染症対策とホームケアをお伝えします。
<忙しい方のためのまとめ>
手足口病は激減(7名)し、大流行は終息へ
7月に猛威を振るった手足口病はついに1桁台まで減少しました。ただし、便からはしばらくウイルスが排出されるため、オムツ替え後の手洗いは継続しましょう。
マイコプラズマ肺炎が徐々に増加中(4名)
「コンコン」という長引く咳が特徴のマイコプラズマ肺炎が増えつつあります。熱が下がっても咳がひどくなる場合は、自己判断せずにご相談ください。
夏の混在感染と胃腸炎(13名)にも引き続き注意
お腹の風邪(13名)が散発しているほか、夏のインフルエンザA型や新型コロナ(各1名)も確認されています。お盆明けの疲れが出やすい時期ですので、十分な睡眠と休養を心がけてください。
■ 受診のご予約・ご相談はこちらから
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【当院の診断数】
手足口病/ヘルパンギーナ:7名 🟢(先週15名から大幅減少!ついに1桁台)
急性胃腸炎(嘔吐下痢):13名 🟡(散発しています)
マイコプラズマ肺炎:4名 🔴(徐々に増加傾向。長引く咳に注意!)
インフルエンザA型:1名 ⚠️(夏の陽性者確認)
COVID-19:1名 ⚠️
溶連菌感染症:2名 🔵
RSウイルス感染症:1名 🔵
ヒトメタニューモウイルス:1名 🔵
水痘(水ぼうそう):0名 🔵
インフルエンザB型:0名 🔵
アデノウイルス:0名 🔵
マイコプラズマ・百日咳・おたふくかぜ:各0名 🔵

今週のデータから、皆様にぜひ知っておいていただきたいポイントを解説します。
1. 手足口病の大流行は明確に「終息フェーズ」に入りました
7月には週に100件を超える爆発的な流行を見せた手足口病ですが、今週はついに7名まで激減しました。国立感染症研究所(NIID)の過去の発生動向調査のトレンド通り、8月中旬を迎えて大きな波は去ったと判断できます。ただし、ウイルスは症状が消失した後も4週間程度は便中に排出されるため、手洗い(特にオムツ替え後)は引き続き徹底をお願いします。
2. マイコプラズマ肺炎(4名)が増加傾向。酷暑の中での免疫低下に注意
当院ではマイコプラズマ肺炎の診断数が今週4名確認されました。マイコプラズマ肺炎は近年、季節を問わず局所的な流行を起こす傾向があります。特に夏の酷暑で体力が落ち、免疫力が低下しているお子さんは、呼吸器感染症に罹患しやすく、重症化(肺炎や気管支炎)しやすい可能性があります。熱が下がってもコンコンといった咳が続く、または夜間に咳き込んで眠れないといった場合は、適切な治療が必要です。
3. 夏の混在感染(インフルエンザA・コロナ各1名)にご用心
冬の病気というイメージが強いインフルエンザですが、2021年以降、日本国内でも夏場(特に8月頃)に局所的な流行を繰り返す「夏インフルエンザ」の傾向が定着しています。今週はA型が1名確認されました。新型コロナウイルスも散発しており、酷暑での夏風邪と混在しています。高熱(38.5℃以上)が続く場合は自己判断せず、お盆休みの疲れが出やすい時期であることを踏まえてご相談ください。
Q1. 子どもの咳が「コンコン」、そして高熱が続いています。マイコプラズマでしょうか?
A. その可能性は十分にあります。自己判断せず受診してください。
マイコプラズマ肺炎は、最初は乾いた咳(コンコン)から始まり、次第に湿った咳(ゲホゲホ)に変わっていくのが特徴です。また、発熱が数日から1週間ほど長引くこともあります。夜間に咳き込んで眠れない、呼吸が速い(陥没呼吸)などのサインがある場合は、去痰薬や抗生物質(マクロライド系等)、または気管支拡張薬による適切な治療が必要です。
Q2. お盆休みの旅行で疲れたのか、子どもがぐったりして食欲がありません。
A. まずは「睡眠の質の改善」と「消化の良い食事」を心がけてください。
酷暑の中、お出かけや非日常の時間は、お子さんは想像以上に神経を使い、疲労を蓄積させています(いわゆる「お盆疲れ」)。不規則な睡眠は自律神経の乱れや免疫機能の低下を招きます。まずは数日かけて「早寝早起き」のリズムに戻し、冷たいジュースやアイスを控えて、うどんや温かいスープなど胃腸に優しい食事で休ませてあげましょう。
Q3. 以前マイコプラズマは「耐性菌」が多いと聞きました。今回もそうでしょうか?
A. その可能性は常に念頭に置いて診療しています。 過去のIDWRでもお伝えした通り、小児のマイコプラズマ感染症では、第一選択薬(マクロライド系抗生物質)が効きにくい「耐性菌」の割合が一定数存在します。当院ではガイドラインに基づき、最初のお薬を内服しても48〜72時間以内に解熱傾向が見られない場合は、耐性菌を疑って速やかに別の抗生物質(トスフロキサシンなど)への変更を検討します。お薬を飲んでも症状が改善しない場合は、必ず再受診してください。
「少し咳が長引いている」「熱はないけどいつもよりぐったりしている」など、病気かどうか迷うような症状でも、お盆明けは特にこじらせやすい時期です。ご不安なことがあれば、いつでも「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」を頼っていただければと思います。 来週からも、優しく寄り添った診療で皆様をサポートいたします!
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当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
