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当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report
ゴールデンウィークが明け、1週間フルでの診療にもどりました。
今週は、長く続いていた冬の感染症がいよいよ「終わりの時」を迎えたことを実感させるデータとなりました。インフルエンザA・新型コロナはゼロ。胃腸炎も先週(祝日による短縮週)と比較して、実質的な流行の勢いは弱まっています。
今週は特定の大きな流行がない代わりに、これから夏にかけて増えてくる「お肌のトラブル:とびひ」について、今のうちから知っておいていただきたい対策をお伝えします。
冬の感染症はほぼ終息しました。診療日数が先週の2倍(3日→6日)になったため、合計数が増えて見える項目もありますが、全体的には落ち着いた状況です。
【当院の診断数】
急性胃腸炎(嘔吐下痢):20件 🔵(先週比で実質減少傾向)
RSウイルス感染症:4件 🟡(横ばい・咳に注意)
ヒトメタニューモウイルス感染症:4件 🟡(先週3件から横ばい・春の咳風邪)
溶連菌感染症:4件 🟡(先週1件から増加。フル診療週による数値増)
アデノウイルス:2件 🟡(散発的)
インフルエンザB型:1件 🔵(ほぼ終息)
インフルエンザA型:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)
COVID-19:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)
水痘/おたふくかぜ/マイコプラズマ/百日咳:すべて0件 🔵
今週は大きな流行がありませんが、これからの季節、虫刺されやあせもが増えるのと同時に急増するのが「とびひ(伝染性膿痂疹)」です。
1. 「とびひ」は細菌の感染症です
虫刺されをかき壊した傷口などに、黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込んで起こります。火事の「飛び火」のように、あっという間に全身に広がるため、この名前がついています。
2. 予防の鉄則は「爪・手洗い・保湿」
細菌を広げないために、お子さんの「爪を短く切ること」が最も重要です。また、石鹸で体を優しく洗い、肌を清潔に保ちましょう。乾燥した肌はバリア機能が低いため、今のうちからしっかり保湿して、傷ができにくい肌を作っておくことが大切です。
Q1. とびひになったら、保育園や幼稚園はお休みしなければいけませんか?
A. 患部をガーゼなどでしっかり覆うことができれば、登園可能なケースが多いです。
ただし、露出している部分にたくさん広がっている場合や、患部を触ってしまう年齢のお子さんの場合は、園のルールに従ってお休みが必要なこともあります。まずは受診時に「登園可能か」をご相談ください。
Q2. お家で体を洗うときに気をつけることはありますか?
A. 湯船に浸かるのは避け、シャワーで優しく洗い流しましょう。
とびひは非常に感染力が強いため、同じお風呂に入るとご兄弟にうつることがあります。石鹸をしっかり泡立てて、患部をこすらず優しく洗い、シャワーでしっかり流してください。タオルも家族との共有は厳禁です!
Q3. プールに入っても大丈夫ですか?
A. 残念ながら、完治するまでプールはお休みしましょう。
プールのお水でとびひがうつることはありませんが、触れることで他の子にうつしてしまうリスクがあります。また、プールの塩素が傷口を刺激して悪化させることもあるため、ジュクジュクした部分が完全に乾いて良くなるまで我慢しましょう。
Q4. 病院へ行くタイミングは?市販の塗り薬でも治りますか?
A. 「ジュクジュク」や「水ぶくれ」が見られたら、早めに受診してください。
とびひは細菌を殺すための「抗菌薬(塗り薬や飲み薬)」が必要です。市販のあせも薬や、家に残っていたステロイド剤などを塗ると、かえって悪化することがあります。広がる前に適切な処置をすることが、早く治す一番の近道です。
ご家族の皆様へ
4月から1ヶ月半、新しい環境で走り抜けてきた疲れが、お子さんだけでなくお父さん・お母さんにも溜まっている時期かと思います。目立った感染症がない今の時期は、生活リズムを整え、体力を蓄える絶好のチャンスです。お肌のケアも含め、気になることがあればいつでも「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」にご相談ください。来週も、皆様が元気に過ごせますように!
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当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
