ブログ
Blog
Blog
当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report
関東も梅雨入りとなり、気圧や気温の変化で体調を崩しやすい時期だと思います。
今週の感染症動向ですが、先月まで猛威を振るっていた「急性胃腸炎」は順調に減少し、落ち着きを取り戻しつつあります。インフルエンザ・新型コロナウイルスも引き続き「ゼロ」です。
その一方で、「手足口病」や「ヘルパンギーナ」といった夏風邪が先週の8件から12件へと大きく増加し、本格的な流行の兆しを見せています。今回は、お子さんが口の痛みを伴い、親御さんも看病に悩みやすいこれら「夏風邪」の正しいホームケアについて解説します。
冬・春の感染症が姿を消し、完全に「夏の感染症」へと流行の主役が交代しました。
【当院の診断数】
急性胃腸炎(嘔吐下痢):15件 🟡(先週23件からさらに減少!)
手足口病/ヘルパンギーナ:12件 🔴(先週8件から急増!夏風邪が本格化)
溶連菌感染症:8件 🟡(先週5件から微増。喉の痛み・発疹に注意)
RSウイルス感染症:6件 🟡(先週3件から増加。長引く咳に注意)
アデノウイルス:5件 🟡(横ばい)
ヒトメタニューモウイルス感染症:0件 🔵(ゼロになりました!)
インフルエンザA/B型:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)
COVID-19:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)
水痘/おたふくかぜ/マイコプラズマ/百日咳:すべて0件 🔵

今週急増している手足口病とヘルパンギーナは、どちらも主にエンテロウイルスなどの感染によって引き起こされる夏風邪の代表格です。
これらに共通する最大の厄介な症状が「口の中の水ぶくれによる強い痛み」です。特効薬はないため、お家でいかに痛みを和らげ、水分と栄養を補給するかが看病の最大のポイントになります。
Q1. 手足口病とヘルパンギーナはどう違うのですか?
A. 「水ぶくれができる場所」と「熱の高さ」に違いがあります。
手足口病
その名の通り、手のひら、足の裏、口の中(唇の裏や舌など)に水ぶくれができます。熱は出ないか、出ても微熱程度で済むこともあります。お尻にぶつぶつが多く出るタイプや、感染後1-2か月で爪がはがれる(爪甲脱落症)タイプもあります。
ヘルパンギーナ
喉の奥(口蓋垂の周りなど)に水ぶくれができ、39度以上の高熱が出やすいのが特徴です。
Q2. 口を痛がってご飯を食べてくれません。
A. しみるものを避け、「冷たくて、のどごしの良いもの」を与えましょう。
酸っぱいもの(みかんジュースなど)、塩からいもの、熱いものは傷口を刺激してしまいます。
プリン、ゼリー、アイスクリーム、冷やしたお豆腐、冷ましたうどんなどがおすすめです。「噛まずに飲み込めるもの」を少しずつあげてください。一番怖いのは脱水ですので、食事がとれなくても、水分(経口補水液や麦茶など)が少しずつでも摂れていればひとまずは安心です。
Q3. 保育園や幼稚園はいつから行けますか?
A. 熱が下がり、「普段通りの食事がとれるようになれば」登園可能です。
インフルエンザやアデノウイルスのように「解熱後〇日」という厳密な出席停止期間の決まりはありません。ただし、口の痛みで水分や食事が摂れない状態での登園は危険です。しっかりご飯が食べられるようになり、全身状態が良くなれば登園可能です(園によっては登園許可証が必要な場合があります)。
Q4. 家族にうつさないための対策は?
A. 「タオルの共有を避ける」ことと、「おむつ替え後の徹底した手洗い」です。
症状が良くなっても、ウイルスは便の中に1ヶ月近く排出され続けます。そのため、おむつ替え後の手洗いが非常に重要です。また、これらのウイルスにはアルコール消毒が効きにくいため、必ず「石鹸と流水」でしっかり手を洗ってください。
ご家族の皆様へ
口が痛くて食べられない、飲めない、夜も痛くて起きてしまう…言葉でうまく伝えられない小さなお子さんのそんな姿を見るのは、親御さんにとっても辛いと思います。 「脱水になっていないか心配」「よだれが止まらずぐったりしている」など、ご不安な時はいつでも当院にご相談ください。痛み止めの処方や、水分補給のコツなど、お子さんとご家族の負担が少しでも軽くなるよう一緒に考え、寄り添ってサポートいたします!
週明け6月15日(月)の「小児科一般外来の当日順番予約」はこちらから
来週以降の「予防接種・乳幼児健診予約」はこちらから
皮膚科・小児皮膚科の日時指定予約はこちらから
専門外来(アレルギー・低身長・夜尿症・思春期早発・あかちゃんの頭の形・こどもの頭痛など)のご予約はお電話(044-739-0888)で
【SNSでも情報発信中!】
当院のSNSでは、小児科・皮膚科に関する役立つ情報や、季節ごとの病気の注意点などを発信しています。ぜひフォローしてください!
Instagram: 武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
