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【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(地域の感染症週報)5/25〜5/30:胃腸炎が急増!手足口病などの「夏風邪」も本格化へ

当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report

5月もいよいよ最終週。梅雨入りを前に今後はジメジメとした日が増えるのでしょうか。
今週の感染症動向ですが、嬉しいことにインフルエンザ・新型コロナウイルスは引き続き「ゼロ」をキープしています!

しかし安心したのも束の間、今週は「急性胃腸炎(お腹の風邪)」が37件と急増しています。さらに、「手足口病・ヘルパンギーナ」といった夏風邪も本格的に増え始めました。

今回は、これからの時期に親御さんを悩ませる「胃腸炎の嘔吐」と「夏風邪の口の痛み」のホームケアについて解説します。

今週の感染症ハイライト(5/25〜5/30)

胃腸炎が大きく増加。そして手足口病・ヘルパンギーナなど、季節は完全に「夏」の感染症へとシフトしています。

【当院の診断数】

  • 急性胃腸炎(嘔吐下痢):37件 🔴(先週24件から急増!お腹の風邪に大警戒)

  • 溶連菌感染症:9件 🟡(先週7件から微増)

  • ヒトメタニューモウイルス感染症:8件 🟡(先週5件から微増・しつこい咳)

  • 手足口病/ヘルパンギーナ:7件 🔴(夏風邪が本格化してきました!)

  • アデノウイルス:3件 🟡(散発的)

  • RSウイルス感染症:2件 🟡(横ばい)

  • インフルエンザA/B型:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)

  • COVID-19:0件 🔵🎉(ゼロ継続!)

  • 水痘/おたふくかぜ/マイコプラズマ/百日咳:すべて0件 🔵

「森のこどもクリニック小児科・皮膚科」の感染症週報「もりのこIDWR」のアイキャッチ画像(期間:2026年5月25日〜30日)。マスクをしたクマの医師とリスの看護師のイラスト。右側には感染症動向のまとめがあり、インフル・コロナは終息継続、急性胃腸炎と夏風邪(手足口病・ヘルパン)は急増中で要注意、溶連菌・ヒトメタは散発的継続であることを、テキストとアイコン(胃、手足口の水疱、肺)で示しています。森と都会のスカイラインを背景にしています。

 

院長からのアドバイス
急増する「胃腸炎」と本格化する「夏風邪」対策

今週は、急増している胃腸炎と、出始めた夏風邪(手足口病・ヘルパンギーナ)の2つに注意が必要です。

1. 吐いた直後は「すぐにはあえて飲ませない」が鉄則(胃腸炎)
お子さんが吐いてしまうと脱水を心配してすぐに水分を飲ませたくなりますが、吐いた直後は胃がパニックを起こしています。そこで水分を入れるとさらに刺激となってまた吐いてしまい、体力を激しく消耗します。まずは口をゆすぐ程度にし、1-2時間は胃を休ませてあげましょう。

2. 手洗いは「アルコールより石鹸と流水」で!
胃腸炎を引き起こすウイルスや、手足口病の原因となるウイルス(エンテロウイルスなど)は、アルコール消毒が効きにくいという厄介な特徴があります。外から帰った時、トイレ・おむつ替えの後は、必ず「石鹸をしっかり泡立てて、流水で洗い流す」ことを徹底してください。

【医師が解説】
今週のQ&A(胃腸炎&夏風邪ホームケア編)

Q1. 吐き気が落ち着いた後の、正しい水分補給の仕方を教えてください。
A. 吐いてから「1〜2時間」は胃を休ませ、その後「スプーン1杯(5ml程度)」からスタートします。
1〜2時間経って吐き気が落ち着いてきたら、経口補水液などをスプーン1杯だけ飲ませます。それで5〜10分様子を見て、吐かなければもう1杯…と、点滴のように少しずつ量を増やしていくのがコツです。

Q2. 手足口病で口の中を痛がり、何も食べてくれません。
A. 「冷たくて、のどごしの良いもの」を少しずつ試してください。
ゼリー、プリン、アイスクリーム、冷やしたお豆腐、冷ましたそうめんなどがおすすめです。オレンジジュースなどの酸っぱいもの、塩気の強いもの、熱いスープは傷口にしみて痛むので避けましょう。

Q3. 嘔吐物を片付けるときの注意点はありますか?
A. 大人はマスクと手袋を着用し、「次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)」で消毒を。
嘔吐物には大量のウイルスが含まれており、乾燥すると空気中に舞い上がって家族全員に感染してしまいます。使い捨て手袋とマスクをしてペーパータオルで拭き取った後、薄めた塩素系漂白剤(ハイターなど)でしっかり消毒し、部屋の換気を行ってください。

Q4. 病院を受診する目安は?
A. 胃腸炎も夏風邪も一番怖いのは「脱水症」です。おしっこが半日以上出ない時は受診を!
「水分を全く受け付けず吐き続ける」「痛がって半日以上水分が摂れていない」「おしっこの量や回数が極端に減っている」「ぐったりしている」といった場合は、脱水症の恐れがあります。我慢せずに早めにご相談ください。

ご家族の皆様へ
胃腸炎の看病は終わりの見えない洗濯と消毒の連続ですし、手足口病で口を痛がって不機嫌なお子さんのお世話も本当に大変です。不安なことや心配なことがあれば、いつでも気軽に「森のこどもクリニック小児科・皮膚科」にご相談ください。全力でサポートいたします!

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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