【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(感染症週報、10/19-24):胃腸炎が40名へ急増・家族内感染を防ぐ消毒法。インフルエンザAが再度増加傾向。 - 武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(感染症週報、10/19-24):胃腸炎が40名へ急増・家族内感染を防ぐ消毒法。インフルエンザAが再度増加傾向。 - 武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【武蔵小杉の小児科】もりのこIDWR(感染症週報、10/19-24):胃腸炎が40名へ急増・家族内感染を防ぐ消毒法。インフルエンザAが再度増加傾向。

武蔵小杉周辺にお住まいの皆様、こんにちは。
「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」院長のくま先生(小児科専門医)です。

10月19日から24日までの感染症定点観測データ「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR:Infectious Disease Weekly Report(感染症発生動向調査週報)

<忙しい方のためのまとめ>

  • 胃腸炎が40名へと倍増、インフルエンザAも54名へ増加
    胃腸炎が急激に増えています。お子さんから始まってご両親へと広がり、「家族全員が順番に倒れてしまった」というケースが診察室で多発しています。

 

  • アルコール消毒だけでは防げません
    胃腸炎を引き起こす主なウイルス(ノロウイルス・ロタウイルスなど)には、一般的なアルコール消毒が効きにくい特徴があります。感染対策の基本は「流水と石けんの手洗い」と「塩素系漂白剤による消毒」です。

 

  • 嘔吐物の処理には「0.1%の次亜塩素酸ナトリウム」
    床やシーツの汚れを拭く際は、水500mlにペットボトルのキャップ2杯弱の塩素系漂白剤を混ぜた消毒液を使います。広げずに静かに拭き取り、必ず換気を行いましょう。

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【当院の診断数(10/19-24)】

感染症名 今週の診断数 前週からの推移 前週の数
インフルエンザA 54 ⇧⇧ 24
インフルエンザB 0 0
COVID-19(コロナ) 7 ⇨ 6
胃腸炎 40 ⇧⇧ 16
RSウイルス 8 ⇧ 5
ヒトメタニューモウイルス 3 2
アデノウイルス 3 ⇧ 0
溶連菌感染症 5 ⇧ 2
水痘(水ぼうそう) 0 0
おたふくかぜ 0 0
はしか 0 0
マイコプラズマ 2 ⇧ 0
百日咳 0 0

【院長による今週のポイント解説】

急性胃腸炎


先週の15名から40名へと一気に跳ね上がりました。 今週の診察室で本当によくお見かけしたのが、「子どもが夜中に吐いて、その2日後にお母さんが倒れ、最後はお父さんまで上から下からの大騒ぎになり…一家全滅でした」と、ご両親がやつれきった表情で来院される姿です。胃腸炎のウイルスは、わずか数十〜数百個というごくわずかな量でも口に入ると感染します。そして、吐いたものや便1グラムの中には、数億個以上のウイルスが存在します。看病する親御さんがもらいやすいのは当然と言えますが、処理の手順をひとつ知っておくだけで、家庭内での二次感染を大幅に減らすことができます。

当院Blog:「急な嘔吐・下痢!こどもの胃腸炎(感染性胃腸炎)、家庭でできる看護(ホームケア)の完全ガイド」

インフルエンザA型

先週の24名から54名へ増加しました。先週は祝日(スポーツの日)による休診が1日あったことを差し引いても、明らかに再び感染ペースが加速しています。
園や学校での流行がじわじわと続いています。「熱は微熱程度だったけれど、検査をしたらインフルエンザだった」という軽症パターンも混ざり始めています。
Yahooニュース(「東京都で5歳未満の子がインフルエンザ脳症で死亡。子どものインフルエンザで見逃したくない危険な異変」)にも取り上げられていますが、インフルエンザ感染による脳炎や心筋炎で非常に重篤な経過をたどったケースが見られています。
このような重症化を防ぐために、まだ予防接種を検討していないご家庭は親御さんも含めワクチン接種を検討してください。
当院では鼻からのスプレータイプ「フルミスト」も従来の注射ワクチンも両方取り揃えています。

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武蔵小杉の小児科・皮膚科「森のこどもクリニック」今週の感染症ニュース(10/19-24)。院長のくま先生(小児科専門医)がインフルエンザ(54名)・胃腸炎(40名)の増加と、アルコール消毒が効きにくい胃腸炎への正しい家庭内対策(流水手洗い・塩素系漂白剤消毒)を案内。

小児科専門医による今週のQ&A

Q. 家族にうつさないための、嘔吐物やうんちの正しい処理方法を教えてください。

A. 市販の塩素系漂白剤で作る「次亜塩素酸ナトリウム液」を使い、広げないように外側から拭き取るのが鉄則です。

厚生労働省のガイドラインでも、胃腸炎ウイルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが推奨されています。アルコールスプレーを吹きかけるだけではウイルスを完全にやっつけることはできません。

ご家庭にあるハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤(原液濃度約5〜6%)を使って、以下の手順で対処してください。

1. 消毒液を作る(0.1%希釈液)

  • 作り方
    空の500mlペットボトルに水を入れ、ペットボトルのキャップ2杯弱(約10ml)の塩素系漂白剤を入れて混ぜます。
    ※注意:誤飲を防ぐため「消毒液・飲むな!」と大きく油性ペンで書き、子どもの手の届かない場所に置いてください。熱湯で薄めたり、酸性の洗剤と混ぜてはいけません。効果が落ちるため、作り置きはせずその日のうちに使い切ります。

2. 処理の手順

  • 準備
    窓を開けて換気扇を回します。使い捨てのマスクとビニール手袋を必ず着用してください。

  • 拭き取り
    ペーパータオルや古布を静かにかぶせ、「外側から内側へ」向かって汚れを包み込むように拭き取ります。ゴシゴシこすって広げてはいけません。

  • 消毒
    汚れていた床に先ほど作った0.1%消毒液をペーパー等で浸すように覆い、10分ほど放置してから水拭きします。

  • 捨て方
    使ったペーパーや手袋はビニール袋に入れ、しっかり口を縛って密閉して捨ててください。

  • 最後の手洗い
    処理が終わったら、手袋を外して石けんと流水で30秒以上手を洗います。ここを怠ると、手についた微量のウイルスから親御さんへ感染してしまいます。

ドアノブやトイレの便座など、普段手が触れる場所を拭くときは、もう少し薄い「0.02%液(水500mlにキャップ半分弱)」を使うと建材を傷めません。

■ さいごに

10月も下旬に入り、武蔵小杉の街も夕方になると一気に肌寒さを感じるようになってきました。胃腸炎が猛威を振るい始めると、夜中の看病やシーツの洗濯で、保護者の皆様の睡眠時間が削られてしまうことも毎年お聞きします。

看病をする大人が倒れてしまっては元も子もありません。子どもが吐いたときは、まずは慌てず窓を開け、マスクと手袋をつけること。そして翌朝はお父さん・お母さんも無理はしないでください。手洗いとうがいを家族の合言葉にして、この流行の波を乗り切っていきましょう。

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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