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スギ花粉症は、毎年多くの人を悩ませる季節性アレルギーの代表格です。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水などのつらい症状が春先に現れ、日常生活に大きな影響を与えます。しかし、適切な治療を早期に開始することで症状を軽減し、快適な生活を送ることが可能です。本記事では、スギ花粉症に対する基本的な治療法や最新の治療選択肢、そして予防のための対策について詳しく解説します。
スギ花粉症の治療は、以下の3つの基本的なアプローチを軸に行われます。これらの治療は花粉飛散時期より少し早い1月末から2月頭に開始することが効果的です。
重度のスギ花粉症で通常の治療では十分な効果が得られない場合、「ゾレア®(オマリズマブ)」という注射治療が選択肢となります。ゾレア®はIgE抗体を標的とする薬剤で、アレルギー反応そのものを抑える効果があります。
*ゾレア®治療は重症のスギ花粉症のみに対応になります。「重度」には厳密に決められた基準がありますので、ゾレア®治療を行うかどうかは医師が決定します。自己申告での自覚症状のみで決められるわけではありません。詳細に関しては、本ブログ最後の<参考>をご確認ください。
以下が特徴です:
スギ花粉症を根本から治療する方法として、「舌下免疫療法」があります。これは、アレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで、アレルギー反応を減少させる方法です。
スギ花粉症は適切な治療と予防策を講じることで、症状を大幅に軽減することが可能です。抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、ゾレア®治療、さらには舌下免疫療法といった多彩な選択肢があります。特に早期の治療開始が効果を左右するため、1月末や2月頭の早い段階での対策が重要です。当院では、一人ひとりに合わせた最適な治療プランをご提案していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
<参考>
・「花粉症の治療は花粉が飛ぶ前から!!(【花粉症情報】2025年春の花粉飛散予測(第1報))」
・「舌下免疫療法(スギ花粉症:6月から、ダニアレルギー:いつでも始められます)!」
・「重症花粉症に対する抗IgE抗体薬「ゾレア®」治療できます」
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)