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RSウイルスは、主に乳幼児に肺炎や細気管支炎をひきおこすウイルスです。
これまでは冬に流行するといわれていましたが、現在は1年を通じて感染がみられ、2019年は6月中旬から感染報告数が増え続けています。
生後1歳までに半数が、2歳までにほぼ100%の児が感染するといわれています。
成人が感染しても鼻かぜ程度ですが、乳幼児(特に1歳未満、基礎疾患を持つ児など)が感染すると約30%の児が肺炎や細気管支炎(ゼイゼイ、ゼロゼロする)になり、約3%の児が入院加療を必要とします。
通常、潜伏期間は4日前後で、発熱や咳、鼻水を認めるようになり、その後ゼイゼイ・ゼロゼロしてきます。
症状出現から収束まで10日間程度を要します。
RSウイルスに対して抗生剤は効かず、特効薬もないため、吸入・鼻吸引などの理学療法、去痰薬などの補助的な治療が主になります。
呼吸状態が悪い場合などは入院加療も必要になることがあります。
乳幼児がゼイゼイしているようでしたら、ご相談ください。
川崎市中原区
武蔵小杉 森のこどもクリニック 小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)