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日本気象協会から発表されている2024年春のスギ花粉飛散予測(第1報)をお伝えします。
飛散量は、関東地方では例年より「 多い 」予想となっており、神奈川県は飛散量が多かった本年春と同程度の飛散が見込まれています。
抗ヒスタミン薬内服・点眼、ステロイド点鼻などが標準的な対症療法となりますが、花粉飛散よりも前から開始すると効果的であることが知られています。当院では1月中旬から2/1頃の開始をお勧めしています。
上記の対症療法や舌下免疫療法を行っても症状が緩和されず日常生活に支障をきたす12歳以上の患者さんには、新たな選択肢として抗IgE抗体(ゾレア®)による治療法があります。下記のBlogに詳細がありますので、併せてご検討ください。この治療も花粉が飛散する前の1月から開始するのが効果的ですが、事前の採血(これまでにゾレア®投与を受けたことがある方でも)が必要ですので12月中の受診をおススメします。
成人と5歳以上の小児であれば、舌下免疫療法(アレルギーの原因となるアレルゲンを毎日少量ずつ服用する治療法)で体質の改善が期待できます。当院では5歳以上の小児も成人の方も対応しておりますので、ご家族で舌下免疫療法に取り組んでおられる方もたくさんいます。ただ、開始時期が6月~12月ですのでご注意ください。
<参考リンク>
■2024年春の花粉飛散予測
■舌下免疫療法Blog
■重症花粉症に対する最新治療
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)