こどもの「虫刺され」放っておかないで!~虫刺性皮膚炎の正しいケアと予防法~ - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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こどもの「虫刺され」放っておかないで!~虫刺性皮膚炎の正しいケアと予防法~

夏が近づくと、外遊びが楽しくなる季節。
でも、そ「虫刺され」でかゆがるお子さんが増えてきます。

「ちょっと赤くなってるだけだし、大丈夫かな?」
「いつも通り薬を塗っておけば平気?」

そんなふうに思っているパパ・ママも多いのではないでしょうか?
しかし、虫刺されがきっかけで炎症が広がったり、とびひになったりすることもあるんです。

今回は、皮膚科専門医の立場から、「虫刺され(虫刺性皮膚炎)」について、原因・症状・家庭でのケア方法・予防法まで詳しく解説します。


虫刺性皮膚炎ってなに?

「虫刺され」と一言で言っても、実は医学的には“虫刺性皮膚炎(ちゅうしせいひふえん)”と呼ばれます。
蚊やブヨ、ノミ、ダニなどに刺されたことによって起こる皮膚の炎症で、特に
子どもは大人よりも反応が強く出やすいのが特徴です。


よくある虫刺されの症状

お子さんにこんな症状が出たら、虫刺性皮膚炎の可能性があります。

  • 赤く腫れて、中央に小さなポツン(丘疹)がある

  • ひどくかゆがって、つい掻き壊してしまう

  • 掻いた部分がジクジクして、黄色いかさぶたがついている

  • 数日たっても腫れがひかず、熱感や痛みを伴う

とくに注意したいのが、とびひ(伝染性膿痂疹)への進行です。掻きこわした部分から細菌が入り、周囲の皮膚にどんどん広がってしまうことがあります。


虫刺され、どう対応すればいい?

✔ まずは「冷やす」

刺された直後は、冷たいタオルや保冷剤で冷やしてあげると、かゆみや腫れを抑えるのに効果的です。

✔ ステロイド外用薬を塗る

市販のかゆみ止めでは追いつかない場合も。赤みや腫れが強い時は、早めに医療機関で適切な薬(ステロイド剤)を使いましょう。

※「ステロイド=怖い薬」と思われがちですが、正しい使い方をすれば、短期間で炎症をしっかり抑えてくれる頼もしい薬です。

✔ 掻かせない工夫を

かゆみで眠れなかったり、無意識に掻きむしってしまうと、悪化の原因に。
爪を短く切る、手袋をする、寝る前に薬を塗ってガーゼを貼るなどの工夫が効果的です。


病院に行くタイミングは?

以下のようなときは、早めに小児科または皮膚科を受診しましょう。

  • 赤みや腫れがどんどん広がっている

  • 掻き壊してジクジクしている

  • 複数の箇所に膿がたまってきている

  • 発熱を伴っている


虫刺されを予防するには?

完全に防ぐことは難しいですが、事前の対策でリスクはぐっと減らせます。

☑ 虫除け対策をしっかりと
  • 肌の露出を避ける服装(長袖・長ズボン・靴下)

  • 虫除けスプレーやシールを活用(年齢に合ったものを選びましょう)

☑ 公園や草むらでは注意

草むらや水辺は蚊やダニの温床です。遊び終わったら、すぐにシャワーを浴びるのも効果的。


まとめ:早めの対応がこどもの肌を守ります

虫刺されは、たかが虫刺され…と軽く見がちですが、お子さんのデリケートな肌にとっては深刻なトラブルに発展することもあります。
かゆみで眠れない、傷がとびひになってしまう――そんなことになる前に、正しいケアと予防でしっかり守ってあげましょう。

もし、虫刺されが長引いたり、治りにくいと感じたら、どうぞお気軽に当院にご相談ください。

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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