2024年7月ごろから流行が続くリンゴ病(伝染性紅斑) - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

ご予約・お問い合わせ
tel.044-739-0888
  • WEB予約
  • ご意見箱
所在地
神奈川県川崎市中原区
小杉町2-228-1-1F
パークシティー武蔵小杉
ザガーデンタワーズウエスト

ご意見箱

MENU

2024年7月ごろから流行が続くリンゴ病(伝染性紅斑) - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

tel.044-739-0888

ブログ

Blog

2024年7月ごろから流行が続くリンゴ病(伝染性紅斑)

ブログ記載時点において、神奈川県内で伝染性紅斑)の患者数が増加しています。
神奈川県HP:伝染性紅斑(リンゴ病)の流行警報を発令します!

リンゴ病(伝染性紅斑)は、特に子どもに多く見られるウイルス性の感染症です。頬が赤くなる特徴的な症状からその名前がつけられましたが、大人にも感染する可能性があり、特に妊婦さんや免疫力が低下している方には注意が必要です。このブログでは、リンゴ病の症状、感染経路、予防法について詳しく解説します。


リンゴ病とは?

リンゴ病は、ヒトパルボウイルスB19が原因で発症する感染症です。冬から春にかけて流行することが多く、保育園や学校などの集団生活で感染が広がりやすい傾向があります。

  • 主な症状
    • 頬が赤くなる発疹(典型的には両頬が真っ赤になります)
    • 手足や体にレース状の発疹が現れる
    • 発熱や軽い風邪のような症状が先行することが多い
    • 大人の場合、関節痛がみられることもあります
  • 重症化するリスクが高い人
    • 妊婦さん(特に妊娠初期の場合、胎児に影響を及ぼす可能性があります)
    • 免疫不全の方
    • 慢性貧血のある方

感染経路

リンゴ病は、飛沫感染と接触感染によって広がります。

  • 飛沫感染: 感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫を吸い込むことで感染します。
  • 接触感染: ウイルスが付着した手や物を介して感染する場合もあります。

発疹が出現する頃には感染力がほとんどなくなります。発疹が現れる前が最も感染力が高い時期です。


診断

リンゴ病の診断は、症状や流行状況をもとに医師が行います。迅速検査はありません。

  • 特徴的な診断ポイント
    • 頬が赤くなる発疹の有無
    • 他の感染症との区別

妊婦さんや重症化リスクがある方の場合、早めに医療機関で診断を受けることをお勧めします。


予防法

リンゴ病を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  1. 手洗い
    • 外出先から帰宅したら石けんで手を洗いましょう。
  2. 咳エチケット
    • 咳やくしゃみをする際はティッシュや袖で口元を覆いましょう。
  3. 感染者との接触を避ける
    • 感染が疑われる場合、特に妊婦さんは近づかないようにしましょう。

ご家庭での対応策

リンゴ病には抗ウイルス薬などの特効薬はありません。多くの場合、赤くなった皮膚に塗布しなければならない軟膏等もありません。自然に治癒することを目指しますが、症状が気になる場合は医療機関を受診してください。

  • 自宅でのケア
    • 十分な休養を取りましょう。
    • 水分補給を心がけましょう。
    • 発熱がある場合は解熱剤を使用することも検討してください。
  • 妊婦さんの場合リンゴ病に感染した可能性がある場合、早めに産婦人科を受診し、胎児への影響がないか確認してもらいましょう。

Q&A:親御さんが知りたい疑問にお答えします

  • リンゴ病に感染したら保育園や学校は何日休む?頬の赤みなどの発疹が出た頃には登園・登校可能となります。保育園や学校の規定がある場合もありますので、事前に確認してください。
  • リンゴ病の発疹が消えるまでどのくらいかかる?発疹は通常1週間から10日程度で自然に消えますが、体調や個人差によります。
  • 兄弟がリンゴ病に感染したら、家族全員が注意すべきことは?飛沫感染と接触感染を防ぐため、手洗いや咳エチケットを徹底しましょう。
  • リンゴ病に感染したら登園許可が必要?多くの場合、許可証は必要ありません。保育園や学校の方針を確認してください。

まとめ

リンゴ病は比較的軽症で終わることが多い感染症ですが、妊婦さんや免疫力が低下している方は注意が必要です。感染の拡大を防ぐためにも、日常生活での予防対策を心がけましょう。
気になる症状があれば、受診してください。
当クリニックは発熱や咳などの一般診療は当日の順番予約制となっております。
当院予約サイトの「小児科(順番受付)」から順番予約を取得してください。

 

川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原、日吉
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

詳しい医師紹介を見る  クリニックの予約を取る

お知らせ

 
 

ブログカテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ