小児の溺水事故を防ぐために:お風呂場での安全対策 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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小児の溺水事故を防ぐために:お風呂場での安全対策

寒い季節、温かいお風呂でお子さまと過ごす時間は格別ですが、一方でお風呂場は溺水事故が起こりやすい場所でもあります。消費者庁の調査によると、多くの保護者が浴室での事故やヒヤリとした経験を持っていることが明らかになっています。 お子さまの安全を守るために、以下のポイントに注意しましょう。

お風呂場での溺水事故防止のポイント

  1. 入浴中の見守りを徹底する
    お子さまが入浴中は、常に目を離さず、手の届く範囲で見守りましょう。特に大人が髪を洗う際には、お子さまを浴槽から出して安全を確保してください。下の絵のようにこどもは静かにおぼれます。「おぼれたら声を出すだろうから気づく…」なんてことはありませんので、注意してください。

  2. 入浴後は浴槽の水を抜く
    お子さまが誤って浴槽に落ちることを防ぐため、入浴後はすぐに浴槽の水を抜く習慣をつけましょう。

  3. 浴室への侵入を防ぐ
    お子さまが一人で浴室に入らないよう、浴室のドアに鍵をかけたり、ベビーゲートを設置するなどの対策を行いましょう。

  4. 浮き輪の使用に注意する
    浮き輪を使用中の溺水事故も報告されています。浮き輪に頼らず、常にお子さまを見守ることが大切です。

図:お風呂での事故イラスト。親が髪の毛を洗ってバスタブに背を向けている。バスタブの中では、子供が無言のまま沈んでいる。

図:お風呂での事故の注意喚起のイラスト。子供が勝手に浴室に入らないように、浴室のドアに鍵がかかっている。バスタブも、水を抜いて空にしている。
消費者庁HPより引用

その他のお風呂場での事故例

溺水以外にも、お風呂場では以下のような事故が報告されています。

  • 転倒・転落
    保護者が髪を洗うため、お子さまを浴槽のふたの上に寝かせたところ、動いて床に落下し、頭部を骨折したケースがあります。

  • やけど
    浴槽の設定温度が高すぎたため、お子さまが入浴時にやけどを負った事例があります。入浴前に必ず温度を確認しましょう。

  • 切り傷
    浴室内でカミソリを誤って手に取り、指を切ってしまったケースも報告されています。危険な物はお子さまの手の届かない場所に保管してください。

お風呂場はリラックスできる空間である一方で、事故のリスクも潜んでいます。お子さまの安全を第一に考え、適切な対策と見守りを行いましょう。

<参考>
・消費者庁:「お風呂場での事故に注意!」

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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