こどもの包茎 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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こどもの包茎

包茎(ほうけい)とは、ちんちんの皮が剥けず、亀頭が露出しない状態を指します。赤ちゃんの時はみんなが包茎なわけですが、大きくなるにつれ次第に治っていき、中学生で10%、思春期以降では5%程度といわれています。

どのくらいの子どもに見られる?

成長するにつれて自然に皮が剥けることが一般的で、3歳から5歳くらいまでには多くの子どもが改善されます。

自然に治ることが多い

ほとんどのケースでは、包茎は成長と共に自然に解消されます。特に、6歳以上になっても包茎が続いている場合でも、急いで治療する必要はないことが多いです。

包茎の問題点

➀おしっこの時に、おちんちんの先がふくらんで排尿する状態となります。おしっこが飛び散り、お洋服やトイレが汚れてしまうことがあります。
②亀頭包皮炎とよばれるばい菌の感染を起こすことがあります。おちんちんが赤く腫れて痛がるようになり膿が出ることがあります。抗生剤の内服でよくなりますが、包茎のお子様は、亀頭包皮炎を繰り返すことがあります。
③恥垢(ちこう)がたまります。おちんちんの皮の下に脂肪の塊のようなものができることがあります。いわゆる「垢(あか)」です。自然になくなるので特別な処置は必要ありませんが、ご家族が心配されることがしばしばあります。

上記のような状況があれば受診を検討してください。

正しいケア方法

包茎がある場合でも、特別なケアは必要ありません。ただし、日常的に軽く洗うことは大切です。無理に皮を剥くことは避けてください。これは、痛みや感染の原因になることがあります。

包茎の治療

こどもの包茎は自然に治るので、積極的に治療をする必要はありません。
上記のような状況(感染を繰り返すなど)があり包茎が軽度な場合、まず試されるのがステロイド軟膏です。この方法は、皮膚の柔軟性を高め、剥けやすくする効果があります。
弱いステロイド軟膏を包皮口に塗ります。ご家族が指で包皮を少し剥くようにして、“できるだけ包皮の内側にすりこむ”ように軟膏を塗ることがポイントです。
毎日2回塗り、約2週間で包皮が広がり、亀頭が露出できるようになります。完全にむけるようになったら軟膏の塗布を中止します。時間がたつとむけにくくなってきますが、入浴の際に必ず包皮をむいて清潔に保つようにすることで予防できます。
※ むいた包皮は必ず元にもどすようにしましょう。

嵌頓包茎

包皮がむけた状態で亀頭が締め付けられて循環障害を起こしてしまう状態です。包皮がむくみ、亀頭の色が赤紫色に腫れます。
手術治療が必要となることもあります。

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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