小学6年生の春休みがチャンス!中学生になる前に始めたいHPVワクチン(男女とも!男女とも!男女とも!におすすめする理由) - 武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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小学6年生の春休みがチャンス!中学生になる前に始めたいHPVワクチン(男女とも!男女とも!男女とも!におすすめする理由)

春の足音が聞こえ、桜のつぼみもふくらみ始めるこの季節。小学校のご卒業を迎えられる皆さま、そしてご家族の皆さま、本当におめでとうございます。ランドセルを背負っていた小さな背中が、いつの間にか頼もしく見え、中学生という新しいステージへの期待に胸を膨らませていることでしょう。

中学校に入学すると、新しいお友だち、本格的な勉強、そして部活動と、子どもたちの生活はこれまで以上に忙しくなります。

だからこそ、少し時間の余裕ができる「小学校卒業直後の春休み」に、ぜひご家族で話し合っていただきたいテーマがあります。それが、将来の命と健康を守るためのお守り、「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」です。

日本専門医機構認定小児科専門医の視点から、なぜこの時期のHPVワクチン接種を強くおすすめするのか、分かりやすく解説いたします。


1. 「予防できるがん」である子宮頸がんの怖さ

「がん」と聞くと、まだ先の話だと感じるかもしれません。しかし、子宮頸がんは別名「マザーキラー」とも呼ばれ、20代から30代という若い女性に多く発症するのが特徴です。

日本では毎年約1万人の方が子宮頸がんと診断され、約3,000人もの尊い命が失われています。妊娠や出産のタイミングで発覚することも多く、命が助かっても子宮を失うことで、その後の人生に大きな影響を及ぼす非常に怖い病気です。

子宮頸がんの主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染です。このウイルスはごくありふれたもので、性交渉の経験があれば、男女問わず一生に一度は感染すると言われています。つまり、決して「特別な人だけがなる病気」ではありません。

しかし、このがんは「ワクチンで予防できる数少ないがん」でもあります。だからこそ、感染する前の若いうちにワクチンで免疫をつけておくことが、最大の防御になるのです。

2. なぜ「小6の春休み」がベストタイミングなのか?(嬉しい2回接種のメリット)

HPVワクチンの定期接種(公費・無料)の対象は、「小学6年生から高校1年生相当の女の子」です。では、なぜ対象になったばかりの「小6の春休み」をおすすめするのでしょうか。

理由は大きく2つあります。

  • 中学校生活が始まると忙しくなるから
    部活や塾が本格化すると、体調を整えてクリニックを受診するスケジュールを組むのが意外と難しくなります。春休みというリラックスした時期に1回目を済ませておき、2回目(1回目から最短で5か月あけて)を夏休みに接種するプランを検討することができます。

  • 「15歳未満」なら【2回の接種】で完了できるから(※ここが重要です!)
    現在、定期接種で使用されている最も予防効果の高い「9価ワクチン(シルガード9)」は、1回目の接種を15歳になるまでに始めれば、合計2回の接種で完了することができます(通常は3回必要です)。

「注射の回数が1回減る」というのは、痛みが苦手な子どもたちにとって大きなメリットですよね。通院の手間も減り、ご家族の負担も軽くなります。だからこそ、小学6年生のうちにスタートダッシュを切ることがとても理にかなっているのです。

3. 小学6年生の「男の子」にも、ぜひ接種してほしい理由

HPVワクチンと聞くと、「女の子だけのもの」というイメージが強いかもしれません。しかし、男の子を持つ親御さんにもぜひ知っていただきたい事実があります。

HPVは子宮頸がんだけでなく、男性の「中咽頭がん(のどのがん)」「肛門がん」「陰茎がん」、そして「尖圭コンジローマ(性器のイボ)」といった病気の原因にもなります。つまり、男の子自身の健康を守るために非常に有効なのです。

さらに重要なのが「集団免疫」という考え方です。男性がワクチンを打つことで、将来のパートナーへの感染を防ぎ、社会全体で子宮頸がんをなくしていく大きな力になります。

現在、日本において男の子へのHPVワクチン接種は「任意接種(自費)」となります。 使用するワクチンは女性と同じ9価ワクチン(シルガード9)で、男児の場合も小学6年生から15歳になるまでに接種を開始すれば合計2回の接種になります。費用は全額自己負担となり、当院では38,500円/回かかります。 決して安い金額ではありませんが、将来のがんリスクを下げる「一生モノのプレゼント」として、ご検討いただく価値は十分にあります。
※一部の自治体では独自の助成制度が始まっています。お住まいの自治体の最新情報もご確認ください。川崎市ではブログ記載時点(2026年3月5日時点)では男児の接種に対する助成はありません。

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科による、小学6年生を対象としたHPVワクチン接種推奨のパステル調イラストポスター。上部には大きなタイトルテキスト「小学6年生の春休みがチャンス! 中学生になる前に HPVワクチン接種開始を」があります。中央には白い丸枠の中に白衣を着た男性医師の似顔絵があり、その右隣には制服姿の中学生の男女(学ランの男の子とセーラー服の女の子)が立っています。


4. 副反応について

どんなワクチンにも、メリットと同時に副反応のリスクが存在します。

HPVワクチン接種後には、注射部位の痛み、赤み、腫れなどが起こることがあります。また、筋肉注射のため痛みを感じやすく、緊張や不安から接種直後に立ちくらみ(血管迷走神経反射)を起こすお子さんもいらっしゃいます。アナフィラキシーなどの重い副反応は極めて稀です。

当院では、お子さんがリラックスできるよう、丁寧な説明と優しく声かけをしながら接種を行っています。接種後は院内で30分ほど座って様子を見させていただき、安全に配慮した体制を整えておりますのでご安心ください。

おわりに

HPVワクチンは、世界中でその安全性と効果(エビデンス)が確認されており、未来の命を救う確かな手段です。小学6年生の春休み。新しい制服の準備とともに、ぜひ「ワクチンのスケジュール」もご家族で話し合ってみてください。

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、一人ひとりの不安に寄り添い、わかりやすい説明を心がけています。接種のスケジュール相談や、男の子の自費接種に関する疑問など、いつでもお気軽にお尋ねください。

皆さまの健やかな春の門出を、スタッフ一同、心より応援しております!


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※本記事は、医療広告ガイドラインを遵守し、2026年3月時点での最新の医学的知見および日本の公衆衛生方針に基づいて作成しております。

 

 

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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