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赤ちゃんの頭の形、気になっていませんか?〜向き癖・絶壁・斜頭、そのお悩み、一緒に解決しましょう!〜 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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赤ちゃんの頭の形、気になっていませんか?〜向き癖・絶壁・斜頭、そのお悩み、一緒に解決しましょう!〜

当クリニックのホームページやブログをご覧いただき、ありがとうございます。日々、たくさんの可愛らしい赤ちゃんや小さなお子さん、そしてご家族の皆さんとお会いする中で、最近特に増えているご相談の一つに「赤ちゃんの頭の形」に関するものがあります。

「うちの子、いつも同じ方向ばかり向いて寝ているんです…」 「なんだか、頭の右うしろが平らな気がして…」 「絶壁みたいになっていて、将来が心配…」

こんな風に感じていらっしゃる親御さんは、決して少なくありません。

赤ちゃんの頭は、とってもやわらかく、生まれて間もない時期は特に、寝ている時の向き癖や姿勢によって、簡単に形が変わってしまうことがあります。それが、いわゆる「向き癖による頭の変形」や「位置的頭蓋変形症(いちてきずがいへんけいしょう)」と呼ばれるものです。

「でも、これは成長とともに自然に治るものなの?」

そう思って、一人で悩んでしまっている方もいらっしゃるかもしれませんね。


 

赤ちゃんの頭の形、なぜ気になるの?

赤ちゃんは生まれる時、とても狭い産道を通ってきます。その際に頭の形が一時的に変形することはよくありますし、その後も、まだ頭蓋骨が完全に固まっていないため、向き癖などによって形が変わりやすいのです。吸引分娩の影響も重なり、いつも同じ方向を向く場合も頭のかたちが変形しやすいです。

当クリニックでも、生後2ヶ月から6ヶ月くらいの赤ちゃんを持つ親御さんから、以下のようなご相談をよくお受けします。

  • 向き癖がなかなか治らない
    • 例:「いつも右ばかり向いて寝ていて、気づいたら右うしろだけ平らになってしまいました。」
  • 頭の形がいびつになっている
    • 例:「真上から見ると、頭が斜めに歪んでいるように見えます。いわゆる『斜頭(しゃとう)』でしょうか?」
  • 後頭部が平らになっている(絶壁)
    • 例:「気づけば、後頭部がぺたんこで、将来、本人が気にしないか心配です。」

昔は「そのうち治るから大丈夫」と言われることもあったかもしれません。しかし、最近では、頭の形の変形が、将来的に審美的な問題だけでなく、ごく稀に機能的な問題に繋がる可能性もあることが指摘されています。例えば、眼鏡やヘルメットが合いにくい、といったケースも考えられます。何より、親御さん自身が「これで大丈夫なのかな?」と不安な気持ちを抱えながら子育てをするのは、精神的な負担も大きいですよね。

当クリニックでは、そのような親御さんの不安を少しでも和らげ、お子さんの健やかな成長をサポートしたいという思いから、「あかちゃんのあたまの形外来」を開設しています。


 

「あかちゃんのあたまの形外来」って、どんなことをするの?

1. 丁寧な診察と専門的な評価

まずは、お子さんの頭の形を診察させていただきます。頭の変形の度合いや種類(絶壁、斜頭など)を確認します。クラニオメーターや3D撮影器具を用いて重症度の評価も行います。頭蓋縫合早期癒合症など他の疾患が疑われる場合には、連携している高次医療機関を紹介させていただきます。

 

2. 生活習慣のアドバイス(体位変換・タミータイムなど)

赤ちゃんの頭の変形は、多くの場合、向き癖や寝かせ方などの生活習慣が原因で起こります。そのため、まずはご自宅でできる具体的な対策について、分かりやすくアドバイスさせていただきます。

  • 体位変換の工夫: 寝かせ方や抱っこの仕方を少し変えるだけで、頭にかかる圧力を分散させることができます。例えば、右ばかり向く癖があるお子さんには、左を向きやすいように工夫する具体的な方法をお伝えします。
  • タミータイム(うつ伏せ遊び)の導入: 起きている時間に親御さんの見守りのもと、うつ伏せで過ごす「タミータイム」は、首や背中の筋肉を鍛えるだけでなく、頭の後ろにかかる圧力を軽減する効果も期待できます。具体的なやり方や注意点についてもお話しします。
  • 授乳時の姿勢の工夫: 授乳の際にも、左右均等に抱くように意識するだけで、頭の形への影響を減らすことができます。

これらのアドバイスは、決して難しいことではありません。日々の育児に無理なく取り入れられるよう、具体的な例を交えながら、一つひとつ丁寧にご説明します。

 

3. ヘルメット治療のご相談・専門機関へのご紹介

生活習慣の改善だけではなかなか頭の形の改善が見られない場合や、変形の度合いが比較的大きいと判断される場合には、「ヘルメット治療」を検討します。

ヘルメット治療は、赤ちゃんの成長に合わせて作成された専用のヘルメットを装着することで、頭の成長を誘導し、自然な形に近づけていく治療法です。最適な開始時期は生後3ヶ月から6ヶ月頃と言われており、早めに始めることでより良い効果が期待できます。

当クリニックでは、Berry社のベビーバンド®によるヘルメット治療を行っています。
詳細に関しては下記当院HPを参照してください。
当院HP:「赤ちゃんのあたまの形外来」


 

親御さんの「気になる!」にお答えします!Q&A

 

Q1. いつ頃から頭の形が気になり始めますか?

A1. 生後1ヶ月〜3ヶ月頃から、向き癖が顕著になり、頭の変形が目立ち始めることが多いです。特に、柔らかい頭蓋骨が急速に成長する生後2ヶ月〜6ヶ月頃は、形が変わりやすい時期と言えます。この時期に「あれ?」と思ったら、お気軽にご相談ください。

 

Q2. 絶壁や斜頭は、本当に治るんですか?

A2. 多くの場合は、生活習慣の工夫によって改善が見られます。特に、生後早期から適切な対応を行うことで、改善することが期待できます。変形の度合いが大きかったり、月齢が進んでいる場合には、ヘルメット治療を検討することで、より良い改善が期待できます。

 

Q3. 「あかちゃんのあたまの形外来」を受診するのに、紹介状は必要ですか?

A3. いいえ、当クリニックは紹介状なしで受診いただけます。まずは、お電話(044-739-0888)でご予約ください。

 

Q4. 頭の形が悪いと、脳の発達に影響があるって聞きました。本当ですか?

A4. 一般的な向き癖による頭の変形が、直接的に脳の発達に悪影響を与えるという科学的な根拠は、現在のところほとんどありません。ごく稀に、頭の形が非常に大きく変形している場合や、頭蓋骨早期癒合症(頭蓋骨の縫合線が早く閉じてしまう病気)といった病気が隠れている場合は、発達に影響を及ぼす可能性も考えられますが、これはごく稀なケースです。当クリニックでは、診察でそのような兆候が見られた場合は、適切に専門機関へご紹介いたしますのでご安心ください。

 

Q5. ヘルメット治療は、保険適用になりますか?

A5. 残念ながら、向き癖による頭の変形に対するヘルメット治療は、現在のところ保険適用外となっています。そのため、全額自己負担となります。
詳細は下記の当院HPを参照してください。
当院HP:「赤ちゃんのあたまの形外来」


 

一人で悩まず、まずはご相談ください!

赤ちゃんの頭の形のお悩みは、親御さんにとってはとても気になることですよね。しかし、インターネット上には様々な情報が溢れていて、どれが正しいのか分からず、不安を募らせてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

当クリニックの「あかちゃんのあたまの形外来」では、エビデンスに基づいた正確な情報をお伝えし、お子さん一人ひとりの状況に合わせた、分かりやすく、優しく寄り添ったアドバイスをさせていただきます。

「これくらいで相談していいのかな?」なんて思わずに、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」は、ご家族とともに未来を担うこども達の健やかな成長と幸せを目指します。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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