赤ちゃんのあたまの形外来|中原区武蔵小杉駅の小児科・皮膚科 武蔵小杉森のこどもクリニック

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赤ちゃんのあたまの形外来|中原区武蔵小杉駅の小児科・皮膚科 武蔵小杉森のこどもクリニック

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赤ちゃんのあたまの形外来

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Medical ちゃんの
あたまの形外来

「赤ちゃんのあたまの形外来」では、赤ちゃんの頭のゆがみに対してホームケア指導(頭位変換やタミータイムなど)やヘルメット療法を行ってあたまの形の改善を目指します。
生後1~4か月で頭のかたちが気になった場合はお声がけください。まずは、クラニオメーター*注1という測定機器でゆがみの程度を測定いたします。

赤ちゃんのあたまのゆがみの原因

頭のゆがみの原因のほとんどは、妊娠中の胎位の影響や出生後の向き癖などによる外因性の変形 (位置的頭蓋変形症) です。しかし、頻度は低いものの病的変形(頭蓋骨縫合早期癒合症*注2)の場合があります。

*頭蓋骨縫合早期癒合症が疑われるときは、提携している大学病院やこども病院に紹介となります。

赤ちゃんの頭のゆがみは、基本的には向き癖によるものがほとんどです。長い時間、あたまを同じ位置を下にして寝ることで、重力の影響により接地している面の成長が抑えられ、接地面以外が大きく成長することによって、斜頭や短頭といった頭蓋変形をきたしてきます。
これまで日本では「放っておいてよい」「自然に治る」などといわれてきましたが、強いゆがみの場合、自然治癒は難しいと報告されています。

歪みのパターン

あたまの歪みには「斜頭症」「短頭症」「長頭症」の3つがあります。

斜頭症

斜頭症

向きぐせのある赤ちゃんにみられる形です。平行四辺形の如くゆがむため、耳の位置や顔面に左右差が出ることがあります。

短頭症

短頭症

仰向け寝の時間が長い赤ちゃんにみられます。

長頭症

長頭症

横向きの姿勢の時間が長い赤ちゃんにみられます。

あたまの歪みが与える影響は?

位置的頭蓋変形症の場合、2歳までは運動発達や言語発達が遅れることがあると報告している論文がありますが、一般的には発達には影響がないと考えられています。しかし、歪みが強いと顔の歪みが生じることがあったり、耳の位置に左右差が生じることで「メガネがかけづらい・ずれてしまう」、「ポニーテールがずれる」「帽子が斜めになる」といった不都合が起こることがあります。

対処法

① ホームケア(自宅でできる理学療法)
1.体位変換

同じ位置に圧力がかかり続けるのを防ぐ目的で、赤ちゃんが向きたがる方向の調整をおこないます。具体的には、寝る際の頭と足の位置を入れ替えたり、話しかける方向を工夫したり、抱っこする際や授乳の際の方向を入れ替えたりします。

2.タミータイム

かならず、赤ちゃんが起きているときに親の観察下でのみ行います。うつぶせにして過ごすことであかちゃんの頭の一定箇所に圧力がかかり続けるのを防ぐことが目的です。具体的には、1日のうちに何回か親の胸やお腹、膝の上に赤ちゃんをうつぶせにします。頭を自分で持ち上げられない時期は、上記のやり方以外にも、うつぶせにした赤ちゃんの横に親が寝そべって声をかけるやり方もあります。

*窒息を防ぐため、うつぶせは固いマットや床の上で行ってください。

*赤ちゃんが寝ているときのうつぶせ寝は乳幼児突然死症候群の観点から推奨できません。

② ヘルメット療法(自費診療)

ホームケアを行っても重症度が進行する場合や、中等度以上の位置的頭蓋変形症の場合はヘルメット療法が適応になります。頭蓋が成長する力を利用して、扁平部分の成長を促しあたまの形の非対称を解消する目的でおこないます。日本では2018年に承認された治療法です。月齢が早い時期ほど頭の成長が大きいために治療効果は高いです。
カメラによる3D撮影を行い、赤ちゃん1人1人のあたまの形に合わせたオーダーメードのヘルメットを作成します。
ヘルメット作成後は、2週間から1か月ごとに定期通院しゆがみの改善具合をフォローするとともに、ヘルメット装着に伴う皮膚炎(発赤、ただれ)・皮膚の損傷(水疱、剥がれ、出血等)がないか確認します。

*頭蓋の成長や治療効果には個人差があるため、望まれた頭蓋形状まで改善しない場合があります。

対象

生後3-4か月のあ赤ちゃんで、ホームケアを行っても重症度が中等度以上であり、医師から説明を受けヘルメット治療を選択された方

当院での使用機器

ベビーバンド3
(医療機器承認番号:30500BZX00071000)

ベビーバンド3(医療機器承認番号:30500BZX00071000)

料金

385,000円 自費診療となります。

*上記料金に含まれるものは、3Dスキャン・ヘルメット作成・ヘルメット作成後のあたまの形外来受診費用

ヘルメット装着期間

1日の装着時間の目安は約23時間
装着期間:5-6か月

ヘルメット装着イメージヘルメット装着イメージ

ヘルメット治療までの流れ

保険診療

  1. 頭蓋骨縫合早期癒合症などの病的変形を除外する目的の診察
  2. クラニオメーターを用いた測定と重症度判定
  3. ヘルメット治療の適応判断

自由診療

  1. ヘルメット治療の希望の確認と同意書作成
  2. 3D撮影
  3. ヘルメットのデザイン決め
  4. ヘルメット作成(お渡しまで約2週間)
  5. 専用アプリのダウンロード
  6. ヘルメット装着
  7. 2週間から1か月ごとの定期通院と3D撮影によるフォロー

上記費用:385,000円

*注1
クラニオメーターは、あたまの形の歪みを測定するためのノギスのような計測機器です。

クラニオメーター

*注2
頭蓋骨縫合早期癒合症
赤ちゃんの頭の骨はいくつかの骨に分かれていて、その骨と骨のつなぎ目を頭蓋骨縫合といいます。頭蓋骨縫合早期癒合症は、この頭蓋骨縫合が通常よりも早い時期にくっついてしまう病気です。海外の報告によると出生1万人当たり4-10人と言われています。原因はまだほとんどわかっていません。

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