起立性調節障害外来 | 中原区武蔵小杉駅の小児専門外来 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科

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起立性調節障害外来 | 中原区武蔵小杉駅の小児専門外来 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科

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起立性調節障害外来

Medical

Medical 立性調節障害(OD)外来について

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation: OD) は、自律神経の働きに不調をきたすことで、立ち上がった際にうまく血圧が調節できず、様々な症状が現れる病気です。小学校高学年から中学生に多くみられ、成長期のお子さんに起こりやすい特徴があります。特に思春期に差しかかる頃に、心と体のバランスが崩れやすく、自律神経の不安定さが背景にあると考えられています。

どのような症状がみられるのか?

起立性調節障害の症状は多岐にわたりますが、主に以下のようなものがみられます。

  • 朝なかなか起きられない
  • 朝になると頭痛や吐き気がある
  • 立ちくらみ、めまい
  • 午前中は調子が悪く、午後になると元気になる
  • 動悸や息切れ、全身のだるさ
  • 食欲不振
  • 集中力の低下、倦怠感
  • 天候や気圧の変化で体調が悪化する
  • 学校に行けない、行っても体調が悪く早退することが多い

このような症状が続くと、「怠けているのでは?」「サボり癖があるのでは?」と誤解されやすく、本人の心にも大きなストレスを与えてしまいます。しかし、起立性調節障害はれっきとした身体の病気であり、適切な診断とサポートが必要です。

Medical 当院での診療の

当院では、小児科専門医が丁寧な問診と診察を通して、起立性調節障害の診断・治療・生活指導を行っています。診療の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 初診・問診
    生活リズムや体調の変化、学校生活の様子などを詳しく伺います。必要に応じて、心理的な要因が関与していないかの確認も行います。
  2. 診察・検査
    血圧測定や、必要に応じて「新起立試験」などの自律神経機能検査を実施します。貧血やホルモン異常などとの鑑別のために血液検査・心電図検査・心臓超音波検査なども行います。
  3. 診断と治療方針の説明
    症状や検査結果をもとに、起立性調節障害のタイプ(起立直後性、遷延性、体位性頻脈症候群、血管迷走神経失神など)を分類し、治療計画を立てます。

Medical 療について

治療は、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善や心理的サポートも含めた「多面的アプローチ」が基本です。

  1. 生活指導
    ・朝は少しずつ体を起こして慣らす
    ・十分な睡眠(夜更かしは避ける)
    ・規則正しい食事と水分・塩分の摂取
    ・適度な運動(特に下半身を鍛える運動)
  2. 薬物療法
    必要に応じて、自律神経の働きを助けるお薬(昇圧剤、β遮断薬など)を使うこともあります。お子さんの年齢・体質・症状に応じて慎重に選択します。
  3. 学校との連携
    無理に登校させることがかえって症状を悪化させる場合もあるため、医師からの診断書や配慮依頼書を発行し、学校側と協力して対応を検討します。分割登校や午後からの登校、保健室登校などの柔軟な対応が、回復への第一歩となります。
  4. 心理的サポート
    症状が長引くことで、自己肯定感の低下や不安・抑うつ傾向がみられることもあります。当院では必要に応じて専門機関とも連携し、心のサポートも大切にしています。

Medical 族の方へ

起立性調節障害は、周囲の理解と支えがとても大切な病気です。「朝起きられないのは甘え」ではなく、体の不調として理解し、無理のないサポートを心がけてください。家族が安心して寄り添うことで、お子さんの回復は大きく前進します。

お子さんの不調が続いていて、どう対応してよいかわからないと感じている方、学校とのやりとりに悩んでいる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。ひとりで悩まず、一緒に回復への道を探していきましょう。

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