こどもの頭痛外来 | 中原区武蔵小杉駅の小児専門外来 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科

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こどもの頭痛外来 | 中原区武蔵小杉駅の小児専門外来 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科

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こどもの頭痛外来

Medical

Medical どもの頭痛外来について

はじめに

お子さまの「頭が痛い」は、単なる体調不良の一時的な症状と捉えられがちですが、繰り返す頭痛や日常生活に支障をきたすような痛みには、専門的な評価が必要です。小児の頭痛は、身体的だけでなく心理的・環境的要因とも密接に関係しており、的確な診断と多角的なアプローチが求められます。

Medical 小児の頭痛の

小児の頭痛は大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分類されます。

分類 代表疾患 特徴
一次性頭痛 片頭痛、緊張型頭痛 明確な原因疾患がなく、繰り返す慢性的な頭痛
二次性頭痛 脳腫瘍、髄膜炎など 原因となる疾患が存在。緊急対応が必要な場合あり

Medical 次性頭痛の特徴

1.片頭痛

小児においても頻度が高く、6歳ごろからみられます。片頭痛は以下のような特徴があります。

  • 発作性で拍動性の頭痛(ズキズキ)
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 音や光を嫌がる
  • 前兆(視覚異常、感覚異常)を伴うこともある

2.緊張型頭痛

精神的ストレスや姿勢不良が原因とされ、以下のような特徴があります。

  • 頭全体を締め付けられるような痛み
  • 日常動作で悪化しない
  • 睡眠やリラックスで改善

Medical 二次性頭痛の分け方

以下のような症状がある場合は、精密検査(画像診断など)が必要です。

  • 夜間や早朝に強い頭痛で目が覚める
  • 神経学的異常(麻痺、けいれんなど)を伴う
  • 嘔吐が頭痛に先行する
  • 進行性に悪化している
  • 5歳未満の小児での頭痛

このような場合には、MRIや血液検査、髄液検査などを実施し、腫瘍や炎症性疾患、頭蓋内出血などの鑑別を行います。

Medical 診断の

当院では、以下のステップで丁寧に評価を行います。

  1. 問診・診察
    家庭や学校での状況、頭痛の頻度・時間帯・部位・症状などを詳しく確認します。
  2. 神経学的診察
    視力・瞳孔・眼球運動・反射まどを評価し、脳神経以上の有無を確認します。
  3. 画像検査(必要時)
    MRIを用いて、腫瘍・奇形・出欠の有無をチェックします。
  4. 診断確定と治療方針の提案

Medical 療の方針

治療は「急性期治療」と「予防的治療」に分けて考えます。

急性期治療

薬剤名 用量目安 補足
イブプロフェン 5~10mg/kg 第一選択薬。空腹時は注意。
アセトアミノフェン 10~15mg/kg 小児でも安全性高い。
トリプタン製剤 年齢・体重に応じて選択 効果不十分な場合に使用検討。

予防的治療

以下のような場合に予防薬を検討します。

  • 月4回以上の頭痛発作
  • 学校欠席や生活への大きな影響
  • 急性薬が聞かない、過用傾向がある
薬剤名 特徴
アミトリプチリン 片頭痛にも緊張型頭痛にも有効
プロプラノロール 動機があるお子さまにも適応可
トピラマート 抗てんかん薬としても使用される

Medical 薬物療法の重要性

薬物治療に加え、生活習慣の見直しやストレス管理も非常に重要です。

  • 睡眠:決まった時間に寝起きし、8時間以上の睡眠を確保
  • 食事:欠食を避け、血糖変動を防ぐ
  • 運動:適度な運動で自律神経を整える
  • ストレス対策:カウンセリングやスクールカウンセラーとの連携も視野に

Medical 保護者の方へのメッセージ

お子さまの頭痛は、大人と比べて言語化が難しく、見過ごされやすい症状です。学校でのパフォーマンス低下や、家庭でのイライラ・無気力なども頭痛の影響かもしれません。痛みを正しく理解し、適切に対応することで、多くの場合は改善が見込めます。

お子さまが「頭が痛い」と訴えるとき、それは”心と体のSOS”かもしれません。気になる症状がある際は、お早めにご相談ください。ご家庭とともにお子さまの健やかな毎日をサポートいたします。

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