6歳以上のお子さんで、夜尿(おねしょ)がある場合には、 一度ご相談ください。
おねしょは、夜間、睡眠中に無意識に排尿してしまう状態です。おねしょの多くは、脳の排尿抑制機構が発達する5歳前後に解消するといわれます。
しかしながら、小中学生の約6%におねしょがあるといわれ、アレルギー8%に次いで2番目に多い慢性疾患です。
おねしょがある場合、尿崩症や過活動膀胱、尿路感染症や二分脊椎などの病気が見つかることがあるため、6歳を超えてもおねしょがある場合には、一度ご相談ください。
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6歳以上のお子さんで、夜尿(おねしょ)がある場合には、 一度ご相談ください。
おねしょは、夜間、睡眠中に無意識に排尿してしまう状態です。おねしょの多くは、脳の排尿抑制機構が発達する5歳前後に解消するといわれます。
しかしながら、小中学生の約6%におねしょがあるといわれ、アレルギー8%に次いで2番目に多い慢性疾患です。
おねしょがある場合、尿崩症や過活動膀胱、尿路感染症や二分脊椎などの病気が見つかることがあるため、6歳を超えてもおねしょがある場合には、一度ご相談ください。
前述した病気がみつかる頻度は決して高くありません。 おねしょの原因の大半は、下記の3つです。
夜尿症の診察では、まず問診をしっかりと行い、排尿状況を確認します。 また、ご自宅での排尿状況を確認するため、 尿回数や1回尿量などを記録する排尿日誌をお子さんとつけてもらうようにします。
さらに、診察、検査(血液、尿、超音波)を行い、何らかの病気がないかを確認したうえで、 お子さんにあった治療を選択します。
便秘の改善(便秘では膀胱が圧迫されてしまうため)、食事の味付けを薄めにする(濃い味付けは水分を過剰に摂取してしまうため)、夜間の飲水量を減らす、就寝前の排尿を徹底するなどの生活リズムを見直すようにします。
これだけで改善するお子さんもいらっしゃいます。
生活指導で改善しない場合、内服薬を用いて治療します。
数種類の薬を併用することで効果が期待できる場合もあります。生活指導にも当てはまりますが、治療開始後3-6か月間の経過で改善するかどうかをみていきます。
薬物療法に加えて、アラーム療法を併用することで効果が期待できる場合があります。
アラーム療法とは、センターがついている小型のブザーをパンツに設置し、夜寝ているときにおしっこがでると、濡れたことに反応してブザーで知らせ、お子さんが起きてトイレに行くようにしていく治療です。
この治療で、睡眠中の膀胱の畜尿量が増え、おねしょが改善します。この治療はブザーで周囲の人も起きてしまうため、家族のサポートがとくに不可欠となります。
※当院では、夜尿症診療ガイドライン2016(日本夜尿症学会)に準拠した治療を行います。
夜尿症は、お子さんの自尊心にも影響します。治療により夜尿症が改善すると、お子さんが自信をもって生活できるようになり、表情が見違えるほど明るくなるお子さんもいらっしゃいます。自然に治るといわれる夜尿症ですが、学校の宿泊学習に備えて早めに治療を開始することも大事ですので、持続する場合には、どうぞ一度ご相談ください。