【生む前から始めてほしい!】赤ちゃんのRSウイルス感染対策の流れ - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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【生む前から始めてほしい!】赤ちゃんのRSウイルス感染対策の流れ - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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【生む前から始めてほしい!】赤ちゃんのRSウイルス感染対策の流れ

結論から書きます。
これからのRSウイルス感染予防は妊娠期から下記のように考えてください!

妊娠期
胎児の基礎疾患があってもなくてもRSウイルス母子免疫ワクチンであるアブリスボ®接種を検討してください(Blog記載時点では自費接種)。
詳細:当院Blog「RSウイルスに対する母子免疫ワクチン「アブリスボ®」」

↓ 出産

アブリスボ接種して出産(*アブリスボ接種後2週以内の分娩を除く)
・ 赤ちゃんに疾患がなかった場合
追加のRSウイルス感染予防は必要ありません。

・ 赤ちゃんが早産(在胎36週未満)であった場合やダウン症児、先天性心疾患をもっていた場合
保険適応でベイフォータス®もしくはシナジス®接種ができます。
詳細:当院Blog「RSウイルス重症化予防「ベイフォータス®」」
当院Blog「RSウイルス重症化予防「シナジス®」」

・ 赤ちゃんに肺低形成や気道狭窄、先天代謝異常症、神経筋疾患をみとめた場合
保険適応でシナジス®接種ができます。

 

アブリスボを接種せず出産
アブリスボを接種したが接種後2週以内に分娩になった場合

・ 赤ちゃんに疾患がなかった場合
自費接種ではありますがベイフォータス®接種を検討できます。
詳細:当院Blog「RSウイルス重症化予防「ベイフォータス®」」

・ 赤ちゃんが早産(在胎36週未満)であった場合やダウン症児、先天性心疾患をもっていた場合
保険適応でベイフォータス®もしくはシナジス®接種ができます。
詳細:当院Blog「RSウイルス重症化予防「ベイフォータス®」」
当院Blog「RSウイルス重症化予防「シナジス®」」

・ 赤ちゃんに肺低形成や気道狭窄、先天代謝異常症、神経筋疾患をみとめた場合
保険適応でシナジス®接種ができます。
詳細:当院Blog「RSウイルス重症化予防「シナジス®」」

 

RSウイルスは咳・鼻水・ゼイゼイ・無呼吸などをきたす呼吸器感染症です。
生後1歳までに50%以上、2歳までにほぼすべての児がRSウイルスに感染するといわれています。特に新生児に感染すると気管支炎や肺炎、低酸素血症、脳症などの重篤な病態を引き起こし、人工呼吸器管理等の集中治療が必要になることがあります。現時点では特効薬治療はありません。
我々小児科医はRSウイルスの怖さを身をもって経験しており、上記のような予防を行うことを推奨します。

これまでは、早産児やダウン症児などRSウイルスが感染した場合に上記のような重篤な状態になるリスクの高い場合にのみシナジス®によるRSウイルス感染予防が保険適応となっていました。
このような予防が行われている現在、入院例のほとんどは基礎疾患のない赤ちゃんとなっています。つまり、赤ちゃんに疾患があってもなくてもRSウイルス感染予防が必要であると考えられます。

今年に入り、妊婦さんに接種するRSウイルス母子免疫ワクチンであるアブリスボ®と、赤ちゃんに接種する1シーズンに1回の接種であるベイフォータス®が使用可能になり、RSウイルス感染予防は妊娠中から行えるようになりなした。
使用できる薬剤が増えた分、RSウイルス感染予防は複雑になったので上記のようにまとめました。
参考にしていただけると幸いです。

 

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武蔵小杉 森のこどもクリニック 小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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