ブログ
Blog
Blog
「あれ?なんだか、うちの子の髪の毛、薄くなってきたような…」
ある日、お子さんの髪の毛に異変を感じて、ドキッとした経験はありませんか?もしかしたら、それは円形脱毛症かもしれません。
円形脱毛症と聞くと、大人の病気だと思われがちですが、実はお子さんにも珍しくありません。
今回は、お子さんの円形脱毛症について、分かりやすく解説します。
Geminiで作画
円形脱毛症は、頭の髪の毛の一部が、文字通り「円形」に抜けてしまう病気です。頭だけでなく、眉毛やまつげ、体毛など、全身の毛に影響が出ることもあります。
「なぜ、うちの子が…?」
そう思われるかもしれませんが、円形脱毛症は、自己免疫疾患の一つと考えられています。簡単に言うと、本来、体を守るはずの免疫細胞が、何らかの理由で自分の毛根を攻撃してしまい、髪の毛が抜けてしまう状態なのです。
「え、じゃあ、免疫がおかしいってこと?」
はい、その通りです。でも、これは、体が自分自身を間違って攻撃してしまう、一種の「誤作動」のようなもので、ご本人のせいでも、親御さんのせいでも決してありませんのでご安心くださいね。
円形脱毛症には、いくつかの種類があります。
単発型や多発型であれば、自然に治ることも多いですが、広範囲に広がるタイプは、専門的な治療が必要になることがあります。
円形脱毛症の原因は、まだ完全に解明されているわけではありませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
「うちの子、ストレスなんてないと思うんだけど…」
そう思われる親御さんもいらっしゃるでしょう。お子さんにとってのストレスは、大人とは違う形で現れることがあります。また、ストレスが直接的な原因ではなく、あくまで引き金の一つにすぎないことも多いです。
お子さんの円形脱毛症の治療は、脱毛の範囲や進行度合い、お子さんの年齢などによって異なります。主な治療法としては、以下のようなものがあります。
「薬を使って、副作用は大丈夫?」
お子さんの治療ですから、副作用については特に慎重に検討します。当院では、お子さんの状態をよく診察し、一番適切で負担の少ない治療法を一緒に考えていきます。
お子さんが円形脱毛症になった時、親御さんはどうすればいいのでしょうか。
大切なのは、親御さんが一人で抱え込まず、私たち医療者や、時にはスクールカウンセラーなど、専門家を頼ることです。
A1:いいえ、円形脱毛症は人にうつる病気ではありません。 感染症ではないので、お子さんが学校や幼稚園で他の子にうつしてしまう心配はありません。ご安心ください。
A2:円形脱毛症の経過は、個人差が非常に大きいです。 数ヶ月で自然に治るお子さんもいれば、治療に時間がかかるお子さんもいらっしゃいます。焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。
A3:多くの場合、また髪の毛は生えてきます。 毛根が完全に破壊されていなければ、適切な治療によって発毛を促すことができます。細くて白い毛が生えてくることもありますが、徐々に元の髪質に戻っていくことが多いです。
A4:特定の食べ物を避けることで円形脱毛症が治る、という科学的根拠はありません。 基本的には、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。髪の毛の成長に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルをしっかり摂るようにしましょう。
お子さんの円形脱毛症は、親御さんにとって非常に心配なことだと思います。しかし、適切な治療と、何よりも親御さんの温かいサポートがあれば、多くのお子さんが前向きに治療に取り組み、改善に向かいます。
もし、お子さんの髪の毛について気になることがあれば、どうぞお一人で悩まずに、お気軽に「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」にご相談ください。スタッフ一同、お子さんとご家族の健やかな成長を全力でサポートさせていただきます。
当クリニック皮膚科は、日時指定の予約制となっています。下記URLの「皮フ科」のタグから予約を取得してください。当院初めての方でもWeb予約は取得していただけます。
待合も診察室も、発熱している患者さんとは別のクリーンゾーンで診察しています。
当院Web予約サイト
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)