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当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report
2月23日が祝日で休診だったことを考慮する必要があるものの、今週は、「猛威を振るっていた感染症の波が、ようやく落ち着きを見せ始めた」と言える1週間でした。過去最多レベルで推移していたインフルエンザB型が半減し、胃腸炎も減少傾向に入っています。

インフルエンザB型と胃腸炎のピークは越えたと推測されますが、季節の変わり目特有のウイルスも顔を出し始めています。
【当院の診断数】
インフルエンザB型:74件 🟡(先週137件から大幅減・ピークアウトの兆し)
急性胃腸炎(嘔吐下痢):56件 🟡(先週85件から順調に減少)
溶連菌感染症:7件 🔵(横ばい)
COVID-19:4件 🔵(減少)
RSウイルス感染症:2件 🔵(微増・春に向けて注意)
アデノウイルス:1件 🔵(散発)
1. インフルエンザB型は減少も、油断は禁物
先週の137件から74件へと大きく減少しました。地域での大流行は峠を越えたようですが、それでも1週間に70名以上のお子さんが感染しています。引き続き、手洗いや人混みでのマスク着用など、基本的な感染対策は継続していきましょう。
2. 胃腸炎の後遺症?「長引くゆるいウンチ」への対応
胃腸炎も56件と減少してきました。嘔吐はおさまったものの、「ウンチだけがまだゆるい」というご相談をよく受けます。腸の粘膜がダメージから回復するまでには、1〜2週間ほどかかることがあります。機嫌が良く、食欲があるなら過度に心配しなくて大丈夫です。冷たい飲み物や油っこい食事は避け、お腹に優しい食事を続けてあげてください。
3. RSウイルスなど、次の季節のウイルスがチラホラと
インフルエンザが減ってきた一方で、RSウイルスやアデノウイルスなど、別のウイルスが少しずつ見られ始めました。春先は寒暖差が激しく、自律神経の乱れから体調を崩しやすい時期です。十分な睡眠とバランスの取れた食事で、免疫力を高めておきましょう。
Q1. インフルエンザB型の熱は下がり、出席停止期間も過ぎましたが、咳だけ残っています。登園させてもいいでしょうか?
A. 熱がなく、出席停止期間が過ぎていて元気に食事がとれているなら登園・登校して大丈夫です。 ウイルスの働きが治まっても、気道の炎症が残り、咳だけが1〜2週間続くことはよくあります(感染力はほぼありません)。ただし、咳がひどくて夜眠れない場合や、一度良くなったのに再び発熱した場合は、中耳炎や気管支炎などを合併している可能性があるため、再度受診してください。
Q2. 胃腸炎でお休みしていました。下痢が少し残っていますが、保育園に行けますか?
A. 「いつもの食事がとれていて、オムツやトイレでウンチの失敗がない」状態であれば、登園可能なことが多いです。 ただし、園によって「完全に普通のウンチに戻るまで」など独自のルールを設けている場合があります。登園前に必ず通われている園の基準をご確認ください。
Q3. 家族がインフルエンザや胃腸炎にかかった後、部屋の消毒などはいつまで続けるべきですか?
A. 症状が治まってから2〜3日は、念のため共用部分の消毒やこまめな手洗いを続けると安心です。 特に胃腸炎のウイルス(ノロやロタなどを含む)は、症状が消えた後も1週間から長くて1ヶ月ほどウンチの中にウイルスが排出されることがあります。オムツ替えの後の手洗いは、普段以上に念入りに行うよう心がけてください。
ご家族の皆様へ
怒涛の感染症ラッシュの中、看病を乗り越えられた保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。少しずつ春の陽気も感じられるようになってきました。これからも「家族とともに未来を担うこども達の健やかな成長と幸せを目指す」という理念の下、スタッフ一同で皆様をサポートしてまいります。不安なことがあれば、いつでもご来院ください。
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Instagram: 武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
