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当院の定点観測データに基づく、地域の感染症週報「もりのこIDWR」をお届けします。
※IDWR=Infectious Disease Weekly Report
今週は、「インフルエンザB型の猛威が継続、お腹のトラブルも要注意」という状況です。先週に引き続きインフルエンザB型が極めて多くピークを形成していると思われます。急性胃腸炎も依然として高い水準で推移しています。
インフルエンザB型が当院の過去最多レベルで高止まりしています。また、胃腸炎は先週よりわずかに減ったものの、依然として多くのお子さんが苦しんでいます。
【当院の診断数】
インフルエンザB型:137件 🔴(先週134件から微増・過去最多レベルで高止まり)
急性胃腸炎(嘔吐下痢):85件 🟡(先週93件から微減ですが依然多数)
COVID-19:9件 🔵(微増)
溶連菌感染症:8件 🔵(横ばい)
インフルエンザA型:4件 🔵(散発)
1. インフルエンザB型の猛威が止まりません
今週も130名以上のお子さんがインフルエンザB型と診断されました。比較的すぐに体温37°台に下がる子も多くみられてはいますが、「熱が長引いた」「微熱と高熱を繰り返す」「腹痛や嘔吐といったお腹の症状が出る」子も多くみられています。熱がなかなか下がらなくても、水分が摂れていてスヤスヤ眠れているようであれば、慌てずに経過を見てあげてください。
2. 胃腸炎のホームケアの鉄則「少しずつ、こまめに」
先週より少し減りましたが、依然として85件と高水準です。嘔吐がある場合は、胃腸を休ませることが第一です。吐いた直後は何も飲ませず、最終嘔吐から1〜2時間程度あけてから、経口補水液(OS-1など)を「ペットボトルのキャップ1杯(約5ml)ずつ、10-20分おき」に与えてください。こどもが欲しがるからといってゴクゴク飲ませると、再び吐いてしまい脱水が進んでしまいます。
3. 周辺の感染症もジワジワと増加中
新型コロナウイルス(COVID-19)が9件、溶連菌が8件と、決して油断できない数字で推移しています。発熱や喉の痛みが強い場合は、複数の感染症の可能性を考慮して診察を行っています。
Q1. インフルエンザB型と診断されました。熱が4日目でも下がりませんが大丈夫でしょうか?
A. インフルエンザB型は熱が長引くことが多く、4〜5日続くことも珍しくありません。 エビデンス(医学的根拠)として、B型はA型よりも解熱までの時間が長いことがわかっています。ただし、「水分が全く摂れずおしっこが半日以上出ていない」「呼吸が苦しそう」「ぐったりして視線が合わない」といった様子があれば、肺炎や脱水などを合併している可能性があるため、早めに再受診してください。
Q2. インフルエンザの出席停止期間(登園・登校の目安)を教えてください。
A. 「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」です。 発熱した日を「0日目」としてカウントします。B型は熱が長引きやすいため、解熱した日によっては、お休みする期間が1週間近くになることもあります。焦らずにしっかり休養させてあげてください。
Q3. 胃腸炎のあとの食事は、何から始めればいいですか?
A. 嘔吐がおさまり、水分がしっかり摂れるようになったら、「炭水化物」から始めましょう。 うどん、おかゆ、すりおろしりんご、お豆腐などがおすすめです。乳製品(牛乳やヨーグルト)や、油分の多いもの、柑橘系の果汁は、腸の粘膜に負担をかけ下痢を長引かせることがあるため、回復するまでは控えるのが無難です。
ご家族の皆様へ
看病が続き、保護者の皆様も心身ともにお疲れが出やすい時期です。ご家族全滅を防ぐためにも、こまめな手洗いや、嘔吐物の適切な処理(次亜塩素酸ナトリウムでの消毒)を引き続きお願いいたします。不安なことがあれば、いつでも「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」にご相談ください。
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当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
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