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【2026年2月12日発売!】エピペンの「刺す恐怖」をゼロにする、針のないアナフィラキシー対応薬「ネフィー®」を小児科医が徹底解説(体重15kg以上)

1. 正直に言います。エピペンは「怖い」ですよね。

食物アレルギーのアナフィラキシーが起きたとき、唯一の対応薬はアドレナリン。これまでは、太ももにバチン!と打つ「エピペン」がその役割を担ってきました。

でも、実際の診察室ではエピペンの使い方を練習するとき、デモ機(針が出ない練習用)であっても、ガシャン!という音と衝撃に驚く親御さんは少なくありません。
「もし暴れたらどうしよう」
「自分の指を刺しちゃいそう」
そう思うのは、親として当然です。そしてその「怖さ」のせいで、いざという時に打つのが数分遅れてしまう、最悪怖くて打てない。この「躊躇(ちゅうちょ)」が、医療現場ではずっと課題でした。

そこに現れたのが、鼻にスプレーするだけのアドレナリン薬「ネフィー®」です。 「針がない」という事実は、緊急時のハードルをかなり下げてくれます。

2. ネフィーって? 15kg以上の子から使えます

「スプレーで注射と同じ効果があるの?」と不思議に思うかもしれませんが、鼻の粘膜は毛細血管がすごく豊富です。そこからダイレクトに薬が吸収されるので、注射に負けないスピードで全身に届きます。

今回の日本での承認内容を整理すると、ポイントは以下の通りです。

  • 体重15kgからOK
    1mg製剤と2mg製剤の2種類があります。

    • 体重15kg以上 30kg未満 ➡ ネフィー点鼻液1mg

    • 体重30kg以上 ➡ ネフィー点鼻液2mg

  • 発売日:2026年2月12日

    ※当院小児科常勤医師は全員、ネフィーの処方登録医師です。

3. 【ここが重要!】使い方

  1. 鼻に入れてカチッ
    容器の先を鼻の穴に入れて、ボタンを押し込む。これだけ。

  2. 吸い込まなくていい
    「鼻ですすってください」という指示は不要です。自然に粘膜に付けば大丈夫。

  3. 2本目は「10分後」に「同じ鼻」へ
    もし1回目を使って効果が足りない場合、10分以上あけてから2本目を使います。 日本のルールでは「1回目と同じ鼻の穴」に使うことが推奨されています。

4. 鼻が詰まっていても大丈夫?

「うちの子、いつも鼻風邪で詰まってるんだけど……」という心配もよく聞きます。 ひどい鼻詰まりがあっても、薬の吸収にはほとんど影響がないことが分かっています。鼻詰まりを気にせず、緊急時は迷わずシュッとしてください。

また、副作用として「鼻がツンとする」「喉がイガイガする」といった声はありますが、命に関わるアレルギー反応(アナフィラキシーないしアナフィラキシーショック)を抑えるメリットと比較して、躊躇せずにネフィーを使用していただきたいと思います。

5. 刺す恐怖からの躊躇をなくすために

アナフィラキシーやアナフィラキシーショックに対するアドレナリンは、「いかに早く、確実に使うか」が重要です。

ネフィーの登場で一番変わるのは、お父さんやお母さんの「安心感」じゃないかと思っています。

「うっかりアレルゲンを口にしたら……」
そんなとき、「鼻にシュッとするだけなら、私でもできる」と思える。その少しの心の余裕が、大切なんだと思います。

「刺す恐怖」から「シュッとする安心」へ。 これは、アレルギーと向き合うご家族にとっての、力強い味方になってくれるはずです。

【一目でわかる】ネフィーとエピペンの徹底比較表

パパ・ママが最も気になるポイントを整理しました。

比較項目 ネフィー(経鼻スプレー)
エピペン(自己注射薬)
投与の方法 鼻の穴に入れてボタンを押す(噴霧)
太ももに強く押し当てる(注射)
針の有無 なし(痛み・恐怖心が少ない)
あり(これが最大の心理的障壁)
対象(体重) 15kg以上(1mgと2mgの2種類)
15kg以上(0.15mgと0.3mg)
サイズ・重さ 非常にコンパクトで軽量。
ペン型でやや大きく、重みがある。
心理的ハードル 低い(日常的なスプレー感覚)
高い(刺す勇気、失敗への不安)
発売日(日本) 2026年2月12日 以前より使用可

院長の解説

この表を見ていただくと分かる通り、医療的な効果(即効性)については両者に大きな差はありません。ポイントは「いかに迷わず使えるか」という点に尽きます。

  • 「刺す」から「シュッ」へ
    エピペンの最大の弱点は、やはり「針」です。練習していても、いざ本番でパニックになっている我が子に針を刺すのは、親として相当な覚悟がいります。ネフィーはこの心理的ハードルを劇的に下げてくれました。

  • 持ち運びのストレス
    ネフィーは圧倒的に軽いです。常に持ち歩かなければならないアレルギーっ子のご家族にとって、この「軽さ」は毎日のQOL(生活の質)を向上させてくれます。


結局、どっちを選べばいいの?

「針がどうしても怖い」という方には、ネフィーが強力な選択肢になります。一方で、長年の実績があるエピペンに信頼を置いている方もいらっしゃるでしょう。

当院では、お子さんの体重や性格、ご家族の生活スタイルに合わせて、どちらが「いざという時に確実に使えるか」を一緒に考えます。


おわりに

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、エビデンス(科学的根拠)に基づいた正確な情報を、どこよりも分かりやすく、皆さんに寄り添って伝えることをモットーにしています。

2026年2月12日のネフィー発売に向けて、当院でも処方登録を済ませるなどの準備を整えています。 「うちの子の体重なら1mg? 2mg?」「今のエピペンからいつ切り替えればいい?」 そんな具体的なお悩み、ぜひ聞かせてください。

「じっくり専門外来(アレルギー、循環器、便秘、低身長など)」にて、お話しさせていただきます。

地域のこども達が、針の恐怖を忘れて、大好きな食べ物を笑顔で楽しめるように。 私たちはこれからも、家族の一員のような気持ちで全力サポートしていきます!


【もっと詳しく知りたい方へ】

「ネフィーについて具体的に相談したい」「今の治療プランを見直したい」と思われましたら、ぜひ当院の「じっくり専門外来をご予約ください。
アレルギー外来はお電話(044-739-0888)でご予約を承っています。

 

 

 

 

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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