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赤ちゃんが生まれてから、あっという間の1か月。 夜中の授乳や、理由のわからない泣き声に戸惑い、パパもママも本当に無我夢中で駆け抜けてきたことだと思います。少しずつ赤ちゃんのいる生活に慣れてきた頃とはいえ、まだまだ不安なことも多いですよね。
さて、そんな時期にやってくるのが、赤ちゃんにとって初めての大きなイベント「1か月健診(乳児健康診査)」です。 「一体どんなことをするの?」「何を準備していけばいいの?」と、ドキドキしている親御さんも多いはず。そこで今回は、小児科専門医の視点から、1か月健診の内容や持ち物、そしてよくあるご質問について、わかりやすく解説いたします。

1か月健診の一番の目的は、「赤ちゃんが順調に成長しているか」と「先天的な病気などがないか」を医学的な根拠(エビデンス)に基づいてしっかりと確認することです。そして同時に、「パパやママの不安や疑問を解消する場」でもあります。
新生児期(生後28日未満)を卒業し、乳児期へと入るこの時期は、赤ちゃんの体の機能が外の世界に少しずつ適応していく重要なステップです。インターネットにはたくさんの情報が溢れていますが、目の前にいる赤ちゃんにとって何がベストなのかを、私たち小児科医が一緒に見つめ直す大切な時間なのです。
健診では、主に以下のような項目をチェックします。
1. 身体測定(体重・身長・頭囲・胸囲)
一番気になるのが「体重の増え方」ではないでしょうか。出生時の体重や、退院時の体重と比較して、1日あたり平均25〜30g程度増えているかを確認します。「母乳やミルクが足りているかな?」という不安も、この数値を見ることで一つの客観的な安心材料になります。
2. 全身の診察
聴診器で心臓の音(雑音がないか)や呼吸音を聞いたり、お腹の張り具合を確認したりします。また、股関節の開き具合(先天性股関節脱臼のチェック)、男の子であれば精巣の状態、女の子であれば外陰部の状態なども丁寧に診察します。
3. 神経系の発達と反射の確認
光をまぶしがるか、音に反応するかといった基本的な感覚に加え、「モロー反射」や「把握反射」といった、この時期特有の原始反射が正常に起きているかを確認します。
4. 黄疸(おうだん)や皮膚のチェック
生後1か月頃は、乳児湿疹(お顔や体のブツブツ)が出やすい時期です。肌の状態をチェックし、必要であれば適切なスキンケアの指導やお薬の処方を行います。
5. ビタミンK2シロップの投与
赤ちゃんの頭の中や腸管からの出血を予防するため、出生時から大切なビタミンK2シロップを飲んでいることと思います。しっかり飲めているかを確認します。(※産院や地域によって投与スケジュールが異なる場合があります)
1か月健診は川崎市費用助成対象のため無料となります。
当日は赤ちゃんのご機嫌やタイミングによって、バタバタしてしまうことが予想されます。前日までにバッグにまとめておくと安心です。
母子健康手帳(必須)
健康保険証・乳幼児医療証(手続きが完了していれば)
問診票・診査票(川崎市から発行されているもの)
おむつ(多めに5〜6枚)、おしりふき
着替え(1〜2セット)
ミルクセットまたは授乳ケープ(待ち時間でお腹が空いてしまうこともあります)
ガーゼハンカチやタオル
質問をメモしたノートやスマホ
【院長からのワンポイント・アドバイス】
いざ医師を目の前にすると、「あれ?何を聞きたかったんだっけ…」と飛んでしまうことはよくあります。些細なことでも構いませんので、事前に聞きたいことを箇条書きでメモしておくことを強くおすすめします!
予約は当院Web予約ページの「予防接種・乳幼児健診・専門外来」タグから取得していただけます。
Q. お顔のブツブツがひどくなってきました。アトピーでしょうか?
A. 生後1か月頃の湿疹は「新生児ざ瘡(赤ちゃんのニキビ)」や「乳児脂漏性湿疹」であることが多く、多くはホルモンの影響や皮脂の分泌過多によるものです。石鹸で優しく洗い、しっかり保湿をすることで改善することが多いですが、正しいスキンケアのやり方をお伝えしますのでご相談ください。
Q. ずっと同じ方向を向いて寝ていて、赤ちゃんのあたまの形が歪んできた気がします。
A. 向き癖による頭の変形は、この時期の赤ちゃんにはよく見られます。まずは自宅でできるホームケアなどをアドバイスします。当院では「赤ちゃんのあたまの形」の専門的なご相談も承っておりヘルメット療法を行うこともできますので、経過を見ながら必要に応じてサポートいたします。
Q. 便秘気味で、数日に1回しかうんちが出ません
A. 母乳やミルクをしっかり飲めていて、機嫌が良ければ数日出なくても問題ないことが多いです。ただ、お腹がパンパンで苦しそうにしている場合は、綿棒浣腸や「のの字マッサージ」のやり方などを指導させていただきます。
Q. 健診は出産した産院に行くべき?それとも近くの小児科?
A. 一般的に1か月健診は、母の診察もあることから出産した産科・総合病院で行うことが多いです。里帰り出産から戻られた場合や、産院が遠方でお困りの場合、赤ちゃんの診察は小児科専門医にお願いしたい場合は、川崎市に住民票がある方は当クリニックにお気軽にお問い合わせください。
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1か月健診は、赤ちゃんにとってのテストではありません。パパとママが、これまで一生懸命に赤ちゃんを育ててきた「頑張りの軌跡」を確認し、ホッと一息ついてもらうための時間です。
「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」は、小児循環器をはじめ、アレルギーや皮膚トラブル、夜尿、便秘、低身長など幅広い専門知識を持ったスタッフが揃っています。健診のその先も、地域の子どもたちの健やかな成長を、ご家族と一緒に見守る「頼れる伴走者」でありたいと願っています。
どうぞ、リラックスして健診にいらしてください。 クリニックでお会いできるのを、スタッフ一同楽しみにしています!
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【SNSでも情報発信中!】
当院のSNSでは、小児科・皮膚科に関する役立つ情報や、季節ごとの病気の注意点などを発信しています。ぜひフォローしてください!
Instagram: 武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)
© Morino Kodomo Clinic
