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花粉症の発症は低年齢化してきているといわれており、春や秋にはくしゃみ・鼻水・鼻づまりに悩むお子さんが増えます。症状がひどくなると、日常生活に支障をきたすことも。そんなときに有効なのが「ステロイド点鼻薬」です。この記事では、花粉症対策としてのステロイド点鼻薬の効果や安全性について解説します。
ステロイド点鼻薬は、抗ヒスタミン薬と並ぶ花粉症治療の第一選択薬の一つです。特に鼻づまりに対して優れた効果を発揮し、眠気などの副作用が少ないため、日常生活への影響を抑えながら症状を改善できます。
花粉症の治療には、経口の抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬なども使用されます。しかし、これらの薬は全身に作用するため、眠気や倦怠感などの副作用が出ることがあります。一方で、ステロイド点鼻薬は鼻腔内に局所的に作用するため、全身への影響が少なく、安全に使用できるというメリットがあります。
また、経口薬では十分に鼻づまりが改善されないこともありますが、ステロイド点鼻薬は特に鼻づまりに対して強い効果を持ち、即効性はないものの継続使用することで症状を安定させやすくなります。症状が重い場合は、経口薬と点鼻薬を併用することも考えられます。
噴霧式のステロイド点鼻薬を使用する際は、以下の手順を守りましょう。
ステロイドと聞くと副作用が心配になる方もいるかもしれません。しかし、点鼻薬は局所的に作用するため、適切に使用すれば全身への影響はほとんどありません。ただし、以下の点に注意が必要です。
ステロイド点鼻薬は、花粉症による鼻づまりや鼻水を効果的に抑える治療法の一つです。特に、小児でも安全に使用できるため、重症化を防ぐために早めに導入することが重要です。こどもでも適切な用量を守って使用することで、安全かつ効果的に症状を管理できます。効果が安定するまでには時間がかかるため、毎日続けて使用することが大切です。
また、経口薬と比較して、副作用が少なく、鼻づまりに対する効果が高いため、第一選択薬として推奨されることが多くあります。症状に応じて、経口薬と組み合わせた治療を検討することも有効です。
花粉症の症状が気になる方は、当院の花粉症外来に相談してください。
<花粉症治療参考リンク>
■舌下免疫療法Blog
■重症花粉症に対する最新治療(12歳以上)
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)