ブログ
Blog
Blog
はじめに
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、主に性的接触によって感染するウイルスで、子宮頸がんの原因として知られていますが、男性にとっても無関係ではありません。HPVは尖圭コンジローマや肛門がん、咽頭がんなど、さまざまな病気の原因となります。この記事では、男性がHPVワクチンを接種することの意義、効果、メリットについて詳しく解説します。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、約100種類以上の型が存在し、そのうちいくつかの型ががんや尖圭コンジローマなどの病気を引き起こします。多くの人は感染しても自覚症状がありませんが、体内にウイルスが残ると、以下のような疾患につながる可能性があります。
HPVは、男性も感染者であり、感染拡大の媒介者となる可能性があります。そのため、予防としてHPVワクチンの接種が推奨されます。
男性がHPVワクチンを接種することで、以下のようなメリットがあります。
HPVワクチンは、9歳以上の男性に接種が推奨されますが、それ以降の年齢でも感染予防の効果が期待できます。ワクチンは合計3回の接種が必要で、一定の期間を空けて接種を完了します。当院がある川崎市ではブログ作成時点では自費での接種となっています。
HPVワクチンは、世界中で広く使用されており、その安全性は多くの研究で確認されています。一部で副反応が心配されることもありますが、通常は軽度のものが多いです。
重篤な副反応は非常に稀であり、HPVワクチンのメリットはリスクをはるかに上回ります。
Q1. 男性も本当にHPVワクチンを接種する必要があるの?
A1. はい、男性もHPVに感染し、がんや尖圭コンジローマを引き起こすリスクがあります。自身の健康を守るだけでなく、パートナーを守ることにもつながります。
Q2. ワクチンを接種する年齢を過ぎたら意味がない?
A2. いいえ、性的に活発な年齢でも接種することで感染予防の効果が期待できます。
HPVワクチンは、男性にとっても大切な予防手段です。自身の健康を守り、パートナーや社会全体への感染拡大を防ぐために、ぜひワクチン接種をご検討ください。当クリニックでは、HPVワクチン接種に関する相談を受け付けておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)