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経鼻ワクチン(フルミスト)の最大の特徴は痛くないことでしょう。どうしても痛みが怖いお子さんはフルミストが良いでしょう。
また、注射ワクチンで腫れやすいお子さんも経鼻ワクチン(フルミスト)が安心でしょう。
フルミストの投与は1回であるため、通院回数が少なくできるのもメリットと言えるでしょう。
一方で、流通量が多くないため予約が取りずらいという問題があります。
注射ワクチンでは、下記のようなメリットがあると思います。
・日本国内において、これまで何十年も接種してきている実績がある
・成人の方も接種できるため、家族同時に受診して接種することができる
・当院では東京都総合組合保健施設振興協会(東振協)とあまの創建の利用券をご利用いただける
フルミスト接種を考えている方からのよくある質問をまとめてみました。ご参考にしてください。
<フルミスト>
・鼻水は接種後どのくらいでかんでいいですか?
ワクチンを接種した後に鼻水が出ることがありますが、すぐに鼻をかんでもワクチンの効果が減ることはありません。接種液が鼻の粘膜に付着することで免疫反応が起こりますが、鼻をかんでもその成分が完全になくなるわけではないので、ご安心ください。
・鼻炎で抗アレルギー薬を飲んでいますが、接種できますか?
鼻炎の症状(鼻水や鼻づまり)があっても、また抗アレルギー薬を飲んでいても、フルミストの効果が下がることはありませんので、安心してください。
・注射と比べて、効果はどのくらい違いますか?
フルミスト(生ワクチン)と注射型インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)の効果はほぼ同じとされています。どちらのワクチンも大きな違いはありません。
・副作用はありますか?
フルミストを接種した後に、インフルエンザに似た症状(発熱、鼻水、喉の痛み、咳、頭痛、筋肉の痛み)が見られることがありますが、その頻度は1〜10%程度です。軽い鼻づまりや喉の違和感は10〜50%程度の人に見られます。注射型のワクチンと比べて大きな違いはありませんが、注射による腕の腫れは起こらないため、注射で腫れやすい方にはフルミストが安心です。
・点鼻薬が苦手なのですが、接種できますか?
フルミストは鼻の奥に深く入れるわけではなく、鼻の入り口付近からわずか0.1mlを使います。もしお子さんが動いてしまった場合は、スタッフがしっかりサポートして投与しますので、安心してください。
・接種後、くしゃみをしてしまっても大丈夫ですか?
接種後にくしゃみをしても、鼻にスプレーしたワクチンが全て排出されるわけではないので、ワクチンの効果が減ることはありません。しかし、フルミストは生ワクチンなので、くしゃみで他の人に感染を広げる可能性があります。免疫が低下している方と接触する際には、注意が必要です。
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)