赤ちゃんの赤いプツプツ。赤あざ?これって「いちご」みたい?~乳児血管腫のギモン、まるっと解決!~ - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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赤ちゃんの赤いプツプツ。赤あざ?これって「いちご」みたい?~乳児血管腫のギモン、まるっと解決!~

今日は赤ちゃんの体に「あれ?なんか赤いプツプツした盛り上がりがある…」と気づいた時に、ちょっぴり心配になるかもしれない「乳児血管腫」、別名「いちご状血管腫」について、優しく、そして分かりやすくお話ししたいと思います。

子育て中の親御さんにとって、お子さんの体の変化はドキドキしますよね。特に、聞き慣れない病名だと、不安になってしまうお気持ち、本当によく分かります。

でも、ご安心ください。乳児血管腫は、決して珍しい病気ではありませんし、ほとんどの場合は適切な治療で良くなります。

 

「あれ?この赤いプツプツした盛り上がり、なんだろう?」~乳児血管腫ってどんなもの?~

赤ちゃんの体に、ポツンと赤い点や、少し盛り上がった赤い塊を見つけたことはありませんか? まるで熟したいちごのように見えることから、「いちご状血管腫」と呼ばれることもあります。

これは、生まれたばかりの赤ちゃんや、生後まもなく現れる良性の腫瘍の一つで、血管が増えすぎてできるものです。

「え、腫瘍!?」と聞くと、びっくりしてしまうかもしれませんが、これはがんのような悪性のものではなく、ほとんどの場合は自然に小さくなったり、消えたりするタイプのものなので、ご安心くださいね。

<具体例でイメージしてみましょう!>

  • Aちゃん(生後1ヶ月)のママの場合: 「お風呂に入れている時、お腹に100円玉くらいの大きさの赤いあざがあるのに気づいたんです。最初は虫刺されかな?と思ったんですけど、日に日に少しずつ大きくなっているみたいで…。なんだか心配になって、クリニックに来てみました。」
  • Bくん(生後3ヶ月)のパパの場合: 「Bのこめかみに、生まれた時から赤い盛り上がりがあったんですが、最近になってプクッと膨らんできている気がして、なんだかイチゴみたいになってきたんですよ。痛がったり痒がったりはしないんですけど、このままで大丈夫なのかなって。」

このように、乳児血管腫は現れる場所や大きさ、形も様々です。

 

いつの間にかに大きくなる!?~乳児血管腫の「成長期」と「落ち着く時期」~

乳児血管腫は、生まれた時には目立たなくても、生後数週間から数ヶ月の間に、グングンと大きくなる特徴があります。ちょうど、赤ちゃんがどんどん成長するように、血管腫も成長していく時期があるんです。

多くの場合、生後3ヶ月から6ヶ月頃に最も大きくなり、その後はゆっくりと小さくなり始めます。そして、5歳から7歳頃までには、8~9割が自然に目立たなくなる、と言われています。

<乳児血管腫の一般的な経過>

  1. 増殖期(生後数ヶ月~1歳頃まで): 血管腫が急速に大きくなる時期です。
  2. 退縮期(1歳頃~7歳頃まで): 血管腫が徐々に小さくなり、色が薄くなったり、しぼんだりする時期です。

 

「様子見で大丈夫?」それとも「治療が必要?」~判断のポイント~

「自然に治るなら、放っておいてもいいの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに、多くの乳児血管腫は自然に治っていきます。

しかし、中には注意が必要なケースもあります。

<治療を検討する主なケース>

  • 場所が問題になる場合:
    • まぶたや目の周りにある場合: 視力の発達を妨げることがあります。
    • 鼻や口の周り、気道にある場合: 呼吸や授乳の妨げになることがあります。
    • おむつがあたる場所にある場合: ただれたり、出血しやすくなったりすることがあります。
  • 出血や潰瘍(ただれ)を繰り返す場合: 痛みや感染のリスクがあります。
  • 非常に大きく、見た目に影響が大きい場合: お子さんが成長した時に、精神的な負担になる可能性も考慮します。
  • 特定の病気と関連している場合: ごく稀ですが、他の病気のサインであることもあります。

このような場合は、早めに専門医に相談し、適切な治療を検討することが大切です。

 

どんな治療があるの?~安心して相談できるクリニックへ~

昔は「様子を見るしかない」と言われることも多かった乳児血管腫ですが、今は様々な治療法があります。
当クリニックでは、お子さんの状態や血管腫のタイプに合わせて、最適な治療法をご提案します。

  • 内服薬(プロプラノロール): 飲み薬で血管腫の増殖を抑え、退縮を促進します。現在、最も一般的で効果的な治療法の一つです。
  • レーザー治療: 赤い色に反応するレーザーを使って、血管腫を小さくしていきます。

「うちの子の血管腫は、どうすればいいんだろう?」
もし、そう思ったら、一人で悩まずに、まずは当クリニックにご相談ください。お子さんの症状を丁寧に診察し、ご家族のお気持ちに寄り添いながら、最適な選択肢を一緒に考えていきましょう。

 

最後に~地域のこども達の健やかな成長のために~

乳児血管腫は、お子さんの成長とともに変化していくものです。大切なのは、親御さんが不安を抱え込まず、私たち医療従事者を頼っていただくことです。

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、「家族とともに未来を担うこども達の健やかな成長と幸せを目指します」という理念のもと、エビデンスに基づいた確かな医療を、分かりやすく、そして優しくご提供することをお約束します。

どんな小さなご心配でも、お気軽にご相談ください。

<参考>
日本医科大学武蔵小杉病院HP「血管腫(赤あざ)のやさしい解説」

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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