熱性けいれんが起きたときの対応と予防のポイント - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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熱性けいれんが起きたときの対応と予防のポイント

熱性けいれんは、小さなお子さんに比較的よく見られる症状で、多くの親御さんにとっては驚きと不安の種です。しかし、適切な対応を知っていれば落ち着いて対処することができます。本記事では、熱性けいれんの基本情報と、痙攣が起きたときの具体的な対応、予防のためのポイントを詳しくご紹介します。


熱性けいれんとは?

熱性けいれんは、主に生後6カ月から6歳の子どもに発生する発作で、高熱(38℃以上)が原因となって起こる痙攣です。多くの発作は通常、数秒から数分程度で収まりますが、15分以上と長引くこともあります。以下が特徴です:

  • 典型的な症状
    • 体が硬直し、手足がガクガクと震える
    • 意識が一時的に失われる
    • 黒目が上や横を向く、または白目をむく
  • 持続時間
    ほとんどの場合、けいれんは1~2分で収まり5分以上続くことは多くはありません。ただ、15分以上続くような止まりにくいけいれんを起こす場合もあります。
  • 発作の頻度
    1回のみ熱性けいれんを起こす割合が約60%、再発する可能性は30~40%あります。

けいれんが起きたときの具体的な対応

  1. 焦らず安全な場所に移動する
    周囲に家具や硬い物があれば、子どもの体がぶつからないように移動させます。頭を軽く支え、横向きに寝かせると良いでしょう。
  2. 口に何も入れない
    舌を噛むことを心配するかもしれませんが、口に指や物を入れると逆に危険です。
  3. 体を揺さぶらない
    体を揺さぶることは絶対に避けてください。
  4. 発作の時間を記録する
    発作が始まった時間を記録しておきましょう。5分以上続く場合や、繰り返す場合は緊急受診が必要です。
  5. 発作が終わった後も観察を続ける
    けいれんが収まった後も、ぐったりしていることがありますが、落ち着いて見守りましょう。意識が回復しない、または呼吸が不安定な場合はすぐに救急車を呼びます。

けいれん後の対応と受診の目安

  • すぐに救急受診が必要な場合
    • 5分以上けいれんが続く
    • けいれん後も意識が戻らない
    • 呼吸が苦しそう、または青白くなる
    • 初めての熱性けいれんの場合
  • 慌てず翌日にかかりつけ受診を検討する場合
    • けいれんが1~2分で収まり、意識が戻る
    • 熱以外の症状が軽い

まとめ:冷静な対応で子どもを守る

熱性けいれんは多くの場合、数分で収まり後遺症を残さないと言われていますが、初めて発作を目にすると心配になります。大切なのは焦らず適切に対処することです。当院では、熱性けいれんに関するご相談や不安な点へのサポートを行っていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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