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お子さんが毎日うんちを出しているか、心配になったことはありませんか?「あれ、最近うんち出てないな」「出す時にいつも痛そうにしている…」そんな時、「もしかして便秘?」と不安になりますよね。当院には、実はお子さんの便秘で受診される方がとても多いんです。
お子さんの便秘は、大人と同じように「たかが便秘」と軽視されがちですが、実はその子の健やかな成長に大きく影響することがあります。便秘が続くと、食欲不振や腹痛、さらには吐き気につながることもありますし、何よりお子さん自身がうんちをすることに抵抗を感じてしまうことがあります。
「うちの子、毎日うんちが出てないけど便秘なのかな?」と思われる方もいるかもしれません。実は、うんちの頻度・回数だけでなく、その状態も重要なんです。
一般的に、お子さんの便秘は、次のようなサインが見られたら注意が必要です。
お子さんによっては、毎日うんちが出ていても、硬くて出すのに時間がかかっていたり、痛がっていたりするなら、便秘の治療が必要な場合もあります。
お子さんの便秘には、本当にたくさんの原因が考えられます。代表的なものをいくつかご紹介しますね。
これが一番多い原因かもしれません。
「うんちを我慢しちゃう」お子さんはとても多いです。
お子さんでも、心にストレスを感じると便秘になることがあります。
稀ではありますが、特定の病気が便秘の原因になっていることもあります。
これらの病気が原因の場合は、専門的な治療が必要になります。
では、実際にお家でできる便秘対策にはどんなものがあるでしょうか?
体を動かすことで、腸の動きも活発になります。公園で遊んだり、散歩したり、室内でも体を動かす遊びを取り入れましょう。
赤ちゃんであれば、おへその周りを「の」の字を書くように優しくマッサージしてあげるのも効果的です。お風呂上がりなど、体が温まっている時がおすすめです。
「お家で色々試したけどなかなか改善しない…」 「便秘がひどくて、お腹が痛くてぐったりしている…」
こんな時は、迷わず小児科を受診してください。
特に、以下のような症状が見られる場合は、早めに受診が必要です。
当院では、お子さんの状態を診察し、適切なアドバイスや治療を行います。場合によっては、うんちを柔らかくするお薬や、排便を促すお薬を処方します。これらのお薬は、お子さんの状態に合わせて調整するため、自己判断で使用せず、必ず医師の指示に従ってください。
お子さんの便秘は、親御さんにとっても大きな悩みですよね。でも、決して一人で抱え込まないでください。当クリニックでは、お子さんの便秘について、エビデンスとガイドラインに基づきながらも、お子さん一人ひとりの状況に合わせた丁寧な説明を心がけています。
お子さんが笑顔で、毎日気持ちよく過ごせるように、私たちと一緒に便秘を解消していきましょう。もしご心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
<参考>
小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)