夜尿症(おねしょ)に悩む親御さんへ:原因と解決のヒント - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

ご予約・お問い合わせ
tel.044-739-0888
  • WEB予約
  • ご意見箱
所在地
神奈川県川崎市中原区
小杉町2-228-1-1F
パークシティー武蔵小杉
ザガーデンタワーズウエスト

ご意見箱

MENU

夜尿症(おねしょ)に悩む親御さんへ:原因と解決のヒント - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

tel.044-739-0888

ブログ

Blog

夜尿症(おねしょ)に悩む親御さんへ:原因と解決のヒント

夜尿症、いわゆる「おねしょ」は、多くの家庭で見られる一般的な悩みです。「何歳までおねしょをするのが普通なの?」「どう対応したら良い?」という疑問を持つ親御さんも多いでしょう。このブログでは、小児科専門医の視点から夜尿症の原因、家庭でできる対策、受診のタイミングについて詳しく解説します。


夜尿症とは?

夜尿症は、「5歳以上のお子さんが1カ月に1回以上頻度で無意識に寝ている間におしっこをしてしまうことが3カ月以上続いた状態」を指します。日本では、5~9歳の約10%、10~12歳の約4%が夜尿に悩んでいるとの報告があります。また、夜尿症は自然に消失することが多いため(毎年約10%)年齢が上がるにつれ頻度は減少します。しかし、場合によっては専門的な対応が必要です。


夜尿症の主な原因

夜尿症にはさまざまな要因が関係しています。

  1. 排尿機能の発達の遅れ
    膀胱が夜間に尿をためる能力がまだ発達していない場合があります。
  2. 抗利尿ホルモンの不足
    抗利尿ホルモンは、夜間の尿の生成を抑え少なくする役割を持っていますが、発達が未熟で分泌が少ないと夜尿が増えることがあります。
  3. 生活習慣や心理的要因
    ストレスや生活リズムの乱れも関係していることがあります。たとえば、引っ越しや学校生活の変化などです。

夜尿症への家庭での対策

  1. 生活習慣を見直す
    • 寝る前の水分を調整
      夕食時からの過剰な水分摂取を控えましょう(目安は200~250mL:コップ1杯程度)。
    • トイレ習慣を身につける
      寝る直前に必ずトイレに行く習慣をつけることが大切です。
  2. ストレスを軽減する
    • おねしょを叱らず、子どもの気持ちに寄り添いましょう。
    • 親御さんの温かいサポートが、安心感につながります。
  3. 適切な寝具を使う
    • 防水シーツや吸水パッドを使用することで、夜尿の後片付けの負担を軽減できます。
    • お子さん自身が対処しやすい環境を整えましょう。
  4. 朝のケアを工夫する
    • おねしょをした場合、子ども自身がパジャマやシーツを交換する手伝いをすることで、自立心を育むチャンスにもなります。

受診が必要な場合

以下のような場合は、小児科医の診察を受けることをおすすめします:

  • 小学校入学しても夜尿が改善しない。
  • 昼間も頻繁にトイレに行く、あるいは漏らしてしまう
  • 一旦おねしょがなくなったものの、しばらく経過してからまたおねしょが再発した場合

夜尿症は成長の一部です。焦らず、温かく見守りながら適切な対処を続けましょう。当院では、夜尿症に関する相談や検査を承っています。気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

詳しい医師紹介を見る  クリニックの予約を取る

お知らせ

 
 

ブログカテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ