カサカサお肌、大丈夫?お子さんの乾燥肌・乾燥性湿疹から守るには! - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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カサカサお肌、大丈夫?お子さんの乾燥肌・乾燥性湿疹から守るには!

お子さんの肌がカサカサしてきたり、かゆがったりすることはありませんか?それはもしかしたら、皮脂欠乏症(乾燥肌)や、ひどくなると皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)かもしれません。

今回は、お子さんのデリケートな乾燥肌について、その原因から対策まで、親御さんにわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

お子さんの肌がカサカサになるのはなぜ?

お子さんの肌は、大人の肌と比べてとてもデリケートです。

  • 皮膚のバリア機能が未熟:
    生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、一見ぷるぷるに見えますが、実はバリア機能がまだ十分に発達していません。外界からの刺激に対して敏感で、乾燥しやすい特徴があります。
  • 皮脂の分泌が少ない:
    生後まもなくは皮脂の分泌が多い赤ちゃんもいますが、生後3ヶ月を過ぎる頃から皮脂の分泌量が減ってきます。皮脂は肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ役割があるので、少ないと乾燥しやすくなります。
  • 汗をかきやすいのに乾燥する?:
    「汗をかくから乾燥しないのでは?」と思われるかもしれませんが、汗をかいた後にそのままにしておくと、その水分が蒸発する際に肌の水分も一緒に奪ってしまい、かえって乾燥を進めることがあります。
  • 外からの刺激:
    空気の乾燥はもちろんのこと、冬場の暖房、熱いお風呂、石鹸での洗いすぎなども、肌の乾燥を悪化させる原因になります。

これらの要因が重なることで、お子さんの肌はカサカサになり、ひどくなると赤みやかゆみが出て、皮脂欠乏性湿疹という状態になってしまいます。

 

「乾燥肌かな?」と思ったらチェック!

こんな症状がお子さんに見られたら、乾燥肌のサインかもしれません。

  • 肌全体が粉を吹いたようにカサカサしている
  • お風呂上りに体がかゆいと訴える
  • 腕や足、背中などが白っぽく粉を吹いたようになる
  • かきむしってしまって、傷になっているところがある

特にかゆみを伴う場合は、早めのケアが大切です。

 

大切なのは「保湿」と「優しいスキンケア」

お子さんの乾燥肌対策で最も大切なのは、毎日の「保湿」「優しいスキンケア」です。

1. 保湿剤をたっぷり塗ってあげましょう!

保湿剤は、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、バリア機能をサポートしてくれる強い味方です。

  • お風呂上り5分以内が勝負!:
    お風呂上りは肌の水分が最も蒸発しやすい時です。体を拭いたら5分以内に、まだ肌がしっとりしている状態で保湿剤を塗ってあげましょう。
  • 量を惜しまずに:
    「こんなに塗っていいの?」と思うくらいたっぷりと塗るのがポイントです。ティッシュが肌に貼りつくくらいが目安です。
  • 全身にムラなく:
    顔はもちろん、腕、足、背中など、全身にまんべんなく塗ってあげてください。特に乾燥しやすいひじやひざの裏、足首などは念入りに。
  • 1日2回以上が理想:
    朝と夜、1日2回は塗る習慣をつけると良いでしょう。日中も乾燥が気になるときは、こまめに塗ってあげてください。
  • 保湿剤の種類は?:
    市販のものでも構いませんが、当院ではお子さんの肌の状態に合わせて、適切な保湿剤をご提案することもできますので、お気軽にご相談ください。

 

2. 優しく洗って、潤いを守りましょう!

「清潔にしないと!」とゴシゴシ洗ってしまっていませんか?洗いすぎは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を悪化させます。

  • ぬるめのお湯で: 熱すぎるお湯は皮脂を奪ってしまいます。38~40℃くらいのぬるめのお湯で短時間で済ませましょう。
  • 石鹸は泡立てて優しく: 石鹸を使う場合は、よく泡立ててから、泡でなでるように優しく洗ってあげてください。泡立てネットなどを使うと簡単に泡が作れます。
  • 石鹸の選び方: 無香料・無着色で、肌に優しい低刺激性のものがおすすめです。
  • しっかりすすぐ: 石鹸成分が肌に残らないように、シャワーでしっかりと洗い流してください。

 

3. 夏場でも保湿は大切!

「夏は汗をかくから保湿は不要?」と思われがちですが、実は夏場も肌は乾燥しやすい環境にあります。

  • エアコンによる乾燥:
    夏の冷房は、室内の空気を乾燥させます。特に寝ている間など長時間エアコンにあたることで、肌の水分が奪われやすくなります。
  • 紫外線ダメージ:
    強い紫外線は、肌のバリア機能を低下させ、乾燥の原因になります。
  • 汗による刺激と乾燥:
    汗をかいたままにしておくと、汗に含まれる成分が肌への刺激になったり、汗が蒸発する際に肌の水分も一緒に奪ってしまったりします。

夏場も、冬場と同じように入浴後の保湿を習慣にしましょう。また、汗をかいたらこまめにシャワーを浴びたり、濡れタオルで優しく拭き取ったりして、清潔を保つことも大切です。

 

4. 衣類や環境も大切!

  • 綿素材の肌着を:
    直接肌に触れるものは、吸湿性・通気性の良い綿素材がおすすめです。化学繊維のものは刺激になることがあります。
  • 室内の湿度を保つ:
    冬場は加湿器などを使って、室内の湿度を**50~60%**に保つようにしましょう。
  • 汗をかいたら早めに拭く、着替える:
    汗をかいたままにしておくと、かゆみの原因になったり、肌の水分を奪って乾燥を進めたりします。

 

湿疹ができてしまったら、自己判断せずにご相談を!

いくら保湿をしていても、赤みやかゆみがひどくなったり、ジュクジュクしたりする湿疹ができてしまった場合は、自己判断せずに小児科や皮膚科を受診してください。炎症が起きている場合は、保湿剤だけでは改善しないため、ステロイド外用薬などのお薬が必要になることがあります。

「ステロイドは怖い」というイメージをお持ちの親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、医師の指示通りに適切に使用すれば、安全で効果の高いお薬です。当院では、お子さんの症状や状態に合わせて、エビデンスに基づいた適切な治療法をご提案し、ご家族にわかりやすく丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。

 

おわりに

お子さんの肌は、私たちが思っている以上にデリケートで、日々のケアがとても大切です。毎日の保湿と優しいスキンケアを習慣にして、お子さんの肌を乾燥から守ってあげましょう。

もし、何かご心配なことがあれば、いつでも「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」にご相談ください。

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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