【トラベルワクチン通信⑩】海外渡航前の強い味方!MMRワクチン - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【トラベルワクチン通信⑩】海外渡航前の強い味方!MMRワクチン

当院の「トラベルワクチン外来」では海外出張、その帯同、旅行、留学などで海外渡航するかたが多く受診されています。

楽しい海外生活の準備の真っ只中、「そういえば、海外の感染症って大丈夫なのかな…?」と、ふと心配になることもあるかもしれません。そうは言っても、渡航先に必要と思われるワクチンをご自身でアレンジするのは難しいと思います。
当院トラベルワクチン外来は、小児も成人も対応していますので、ご家族まとめての対応も可能ですし、渡航先別に最適なワクチンの提案・スケジューリングをさせていただきます。。渡航が決まりましたらお早めにまずはご相談ください。
トラベルワクチン外来はお電話で受け付けております(044-739-0888)。

今回は、トラベルワクチン外来において成人で大活躍の「MMRワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹ワクチン)」についてお話しします。

 

どの国へ行くとしても要注意!麻しん・風しん・おたふくかぜ・水ぼうそう

「まさか自分が?」と思うかもしれませんが、麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、そして水ぼうそう(水痘)は、世界中のどこにいても感染する可能性があり、非常に感染力が強いのが特徴です。

これらの病気は、ただの「かぜ」とは違い、重い合併症を引き起こすことがあります

  • 麻しん:肺炎や脳炎など、命にかかわることもあります。
  • 風しん:妊娠中に感染すると、赤ちゃんに心臓の病気や難聴、白内障などの重い障がい(先天性風しん症候群)を引き起こす可能性があります。
  • おたふくかぜ:難聴や、思春期以降の男性では睾丸炎、女性では卵巣炎を引き起こすことがあります。
  • 水ぼうそう:通常は軽症で済みますが、免疫力が低下している方や成人では重症化しやすく、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。また、治癒後も帯状疱疹として神経痛などを引き起こすことがあります。

 

大人の皆さん、ワクチン接種状況を確認できていますか?

麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘(水ぼうそう)に対するワクチン接種は、それぞれ2回ずつを必要とします。
小児期に予防接種を受けてた方も多いと思いますが、「自分は麻しん・風しん・おたふくかぜ・水ぼうそう、それぞれ2回ずつワクチンを打ったかな?」と、自信を持って言える方は意外と少ないのではないでしょうか。

実は、私たち大人の世代では、それぞれのワクチンを2回接種していないケースが少なくありません。特に、おたふくかぜワクチンや水ぼうそうワクチンは、定期接種ではなかった期間があるため、接種していない方もいらっしゃいます。

海外渡航を考えている方は、ご自身の母子手帳を準備の上でお早めにご相談ください。記録を確認の上、必要なワクチンとそのスケジュールをご提案させていただきます。


 

渡航前の心強い味方!「MMRワクチン」って何?

ここで皆さんに知ってほしいのが、MMRワクチンです。MMRワクチンは、その名の通り、麻しん(Measles)、おたふくかぜ(Mumps)、風しん(Rubella)の3つの病気を同時に予防できる混合ワクチンです。

「麻しんのワクチン、風しんのワクチン、おたふくかぜのワクチン、そして水ぼうそうのワクチンをそれぞれ打つのは大変そう…」と感じた方もいるかもしれませんね。ご安心ください!

MMRワクチンであれば、

  • 1回の接種で3つの病気を予防できる!
  • 麻しん風しんワクチンとおたふくかぜワクチンを別々に打つよりも、費用を抑えられることが多い!

といったメリットがあります。

水ぼうそうワクチンはMMRワクチンには含まれませんが、これらの高感染性疾患の予防は非常に重要です。忙しい渡航準備の中で、できるだけ手間なく、効率的に、そして経済的に感染症のリスクを減らすことができる、まさに海外渡航前の心強い味方と言えるでしょう。


 

あなたと大切な人を守るために

海外での生活は、新しい文化や人々との出会いがあり、素晴らしい経験となるはずです。しかし、予期せぬ感染症にかかってしまうと、その経験が辛いものになってしまうだけでなく、周りの人たちに感染を広げてしまう可能性もあります。

ご自身の健康はもちろん、帯同されるご家族や、留学先で出会う友人たち、そして帰国後に接する地域の方々の健康を守るためにも、渡航前のMMRワクチン接種、そして必要であれば水ぼうそうワクチン接種は強くおすすめします。

海外渡航が決まったら、早めにご相談いただき、ご自身のワクチン接種状況を確認したうえで必要な予防接種を計画的に受けましょう。


ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
皆さんが安心して海外での生活を送れるよう、私たちがサポートいたします。

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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