ブログ
Blog
Blog
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は、接種をすることでヒトパピローマウイルスの感染を防ぎ、結果、子宮頸がんを予防できるワクチンであると考えられています。すでにワクチン接種を導入している欧米諸国では、前がん病変(がんと診断される前の病気の状態)の発症率が抑えられており、WHO(世界保健機関)も世界的に接種を勧めています。
日本でも、2013年に定期接種ワクチンとして始まったのですが、接種後の副反応の報告(痛み、しびれ、動かしにくさなど)が続いたため、現在、積極的におすすめすることを一時中断とされています。しかし、この副反応とHPVワクチンとの因果関係は、いまだ認められておらず現在も検討中です。
このように、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は女性の健康維持に重要と考えられ、公費で接種できるにもかかわらず、日本では多くの方が正しい情報を得られないために接種を逃している現状があります。
また、ガーダシル®が男性接種の適応を取得、国産の9価ワクチンであるシルガード9®が発売されるなどHPVワクチンを取り巻く環境がだいぶ変わってきており、接種を検討されている方々が混乱していることも予想されます。
そこで、当クリニックでの接種を希望されるご本人にHPVワクチンについての説明会を実施することとしました。
接種の意義(女性においても男性においても)、ワクチン説明、接種までの流れなどを丁寧に説明させていただきます。
我々はHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は子供たちの明るい未来のために重要なワクチンであると考えています。
ご興味ある方は、クリニックまでご連絡ください。
【詳細】
<日時>
*同じ内容となります。
*それぞれ、3組ずつの完全予約制とさせていただきます
第1回:2021年4月17日(土)10時から20分程度
第2回:2021年4月17日(土)10時30分から20分程度
<対象>
HPVワクチン接種を希望されるご本人とその親御さん
<参加費用>
無料
<予約>
・それぞれの回で、3組ずつの完全予約制とさせていただきます。
・1組2名とさせていただきます。
・クリニックまでお電話でお問い合わせください(044-739-0888)
*感染対策(クリーンゾーンでの開催、定期的な換気、環境消毒など)を適切に行い開催いたします。
*説明会当日のワクチン接種は行いません。
*新型コロナウイルス感染の流行状況によっては開催が中止となる可能性があります。その場合は、再度お知らせさせていただきます。
*本年7月以降も開催を予定しております。
<公費接種>
川崎市の場合、
【対象者】
12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性
(小学校6年生相当~高校1年生相当の女子)
【接種間隔・回数】
サーバリックス®(組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)
3回接種(2回目:1回目の接種から1月以上の間隔をおく、3回目:1回目の接種から5月以上かつ2回目の接種から2月半の間隔をおく)
ガーダシル®(組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)
3回接種(2回目:1回目の接種から1月以上の間隔をおく、3回目:2回目の接種からの3月以上の間隔をおく)
<子宮頸がんワクチンに関する最近のトピックス>
●2020年10月にスウェーデンより、17歳未満でのHPVワクチン接種により子宮頸がんを88%減少させたとの報告がありました。つまり、HPVワクチンのがんを防ぐ効果が実証されました。
出典:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1917338
●ガーダシル®の男性接種が認められました(9歳以上の男性、自費)。
●9価のHPVワクチン(シルガード9®)が発売されました(9歳以上の女性、自費、「Qダイアリー」の登録が必須)。
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)