ブログ
Blog
Blog
ブログ記載時点(2025年1月8日)で、中国でヒトメタニューモウイルス(hMPV)の感染が拡大しているとの報道があります。ヒトメタニューモウイルスは、特に乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方に重症化リスクがあるウイルスです。このブログでは、hMPVの症状、感染経路、予防法について詳しく解説し、ご家庭での対応策をご紹介します。
ヒトメタニューモウイルスは、風邪に似た症状を引き起こすウイルスです。特に呼吸器感染症の原因となることが多く、以下のような症状が7~10日程度続きます。
hMPVは、主に飛沫感染と接触感染で広がります。
特に集団生活をする保育園や幼稚園、学校などで広がりやすいとされています。小学校に入るまでには1度はかかるウイルスと考えられています。
hMPV感染を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
hMPV感染の診断は、通常、医療機関で行われる迅速検査によって行われます。鼻咽頭スワブ(鼻や喉の粘膜を綿棒で拭き取る方法)を使用してウイルスの有無を確認します。
なお、hMPVの迅速検査は保険適用の対象が6歳未満のお子さまに限られています。6歳以上の方の場合、検査費用が自己負担となる可能性があります。
hMPVに感染した場合、特効薬(抗ウイルス薬)はありません。解熱薬や去痰薬など症状を緩和する大正亮穂薬が処方され、自分の免疫力で治癒を目指します。ほとんどのケースで発熱や咳などの症状は自然に改善します。しかし、重症化が疑われる場合は早めに医療機関を受診してください。
ヒトメタニューモウイルスは特に乳幼児や高齢者で重症化のリスクが高いため、有効な感染対策と適切な対応が重要です。感染拡大の可能性が報じられている今こそ、家庭でできる感染対策を徹底しましょう。
気になる症状があれば、受診してください。
当クリニックは発熱や咳などの一般診療は当日の順番予約制となっております。
当院予約サイトの「小児科(順番受付)」から順番予約を取得してください。
Q&A:親御さんが知りたい疑問にお答えします
お子さまの健康を守るために、正しい情報をもとに行動しましょう!
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原、日吉
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)