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2025年最新版!インフルエンザワクチン「注射」vs「点鼻」どっちを選ぶ?日本小児科学会認定小児科専門医が徹底解説!

まだまだ暑い季節が続いていますが、 当院を含め多くのクリニックでは9月からインフルエンザワクチンの予約が開始となります(接種は10月から)。お子さんのインフルエンザワクチンについて、そろそろ考え始める方も多いのではないでしょうか?毎年恒例の「注射」は痛いし、泣かれるのがかわいそう…😣と悩む方もいらっしゃるかもしれません。


 

インフルエンザワクチン、注射だけじゃないんです!

実は、インフルエンザワクチンには「注射」以外に、鼻からスプレーするタイプの「フルミスト®」があることをご存じでしょうか? 当院では、お子さんの負担を少しでも減らせるよう、2024年の発売当初からフルミストの接種を開始しています。

そこで今回は、「注射」と「フルミスト」、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較し、お子さんに合ったワクチン選びのお手伝いをしたいと思います。


 

【比較】注射ワクチン vs フルミスト

 

項目 注射ワクチン(不活化ワクチン) フルミスト(弱毒生ワクチン)
接種方法 腕に皮下注射 両鼻にスプレー
痛み 針を刺す痛みがある 痛みはない
対象年齢 生後6ヶ月~ 2歳~18歳
接種回数 13歳未満は2回、13歳以上は1回 基本的に1回
料金 医療機関によって異なる 医療機関によって異なる(一般的に注射より高価)
副反応 接種部位の腫れ、発熱、だるさなど 鼻水、倦怠感など
免疫効果 約2週間で抗体ができる 約2週間で感染防御が働く
効果持続期間 約5~6ヶ月 約1年間
製造元 国産 国産

 

「注射」ワクチンの特徴

長年使われてきたおなじみの注射ワクチンは、「不活化ワクチン」といって、ウイルスを殺して免疫をつくる成分だけを使っています。

メリット

  • 使用経験が多い: 長年の実績があり、データが豊富です。
  • 様々な年齢に: 生後6ヶ月から接種できます。
  • 成人のインフルエンザワクチンと言えば注射ワクチン

デメリット

  • 痛みが伴う: 針を刺すため、お子さんが嫌がる場合があります。
  • フルミストよりも予防効果を示す期間が短い

 

「フルミスト(点鼻)」の特徴

フルミストは、弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻から直接スプレーする「弱毒生ワクチン」です。より自然な免疫を形成します。

メリット

  • 痛くない: 注射の痛みがなく、お子さんの負担が少ないです。
  • 注射ワクチンで腫れやすい子に使いやすい
  • 効果が長く続く: 約1年間効果が持続すると言われています。
  • 投与回数が1回であるため、通院回数が少なくすむ
  • 広い範囲で免疫: 鼻や喉の粘膜にも免疫ができ、より高い予防効果が期待できます。

デメリット

  • 対象年齢が限られる: 2歳未満のお子さんには接種できません。
  • 注射ワクチンより流通量が多くないため予約が取りずらい
  • 料金: 注射よりも料金が高い

 

【結論】結局、どっちを選べばいいの?

どちらのワクチンにもメリット・デメリットがあります。では、どうやって選べばいいのでしょうか?

①「注射はもう嫌だ!」というお子さんにはフルミスト

毎年注射で大泣きしてしまうお子さんには、フルミストが大きな選択肢になるでしょう。痛くないので、泣かずに接種できるかもしれません。

注射ワクチンで腫れやすい子にはフルミスト

③効果の持続で選ぶならフルミスト

④出費を抑えたいなら注射ワクチン

⑤来院回数を減らしたいならフルミスト


 

当院でのインフルエンザワクチン接種について

「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、経鼻生ワクチンである「フルミスト®」、注射ワクチンともにご用意しています。

予約開始は9月1日から、接種開始が10月からとなります。

子どもも成人も対応していますので、ご家族みんなで接種していただけます。

注射ワクチンは、東京都総合組合保健施設振興協会(東振協)とあまの創建の利用券を御利用頂けます。


 

おわりに

インフルエンザワクチンは、お子さんをインフルエンザの重症化から守るための大切な予防策です。 ご家族でよく話し合って経鼻生ワクチン「フルミスト®」か注射ワクチンか決めることが大切です。 当院では、インフルエンザワクチンに関するご相談も随時受け付けています。ご不明な点がありましたら、お気軽にご来院ください。

<関連>
当院Blog「【毎年9月予約取得、10月接種開始を】大切な家族をインフルエンザから守る! 毎年インフルエンザワクチン接種で安心をプラス!」
当院Blog「【インフルエンザワクチン】従来の注射か、経鼻(フルミスト)か、どっち?」
当院Blog「「フルミスト®」:注射じゃないインフルエンザワクチンのお話」

 

 

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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