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春が来ました!!
新しい年度の始まりは、いかがお過ごしでしょうか。
保育園デビューしたてのお子様たちは、鼻水、咳、発熱でお困りではないでしょうか。
今回は、自宅での鼻水吸引についてQ&Aでお伝えします。
Q1.鼻水吸引は何度やってもよいのですか?
A1.何度やっても構いません。ただし、鼻水は現在かかっている感染症やアレルギーの症状が落ち着くまでは、延々と出続けます。全てを吸いきることはできません。
Q2.鼻水吸引ベストなタイミングは?
A2.入眠前、哺乳前が良いでしょう。鼻づまりが解除され、眠りに入りやすく、哺乳がしやすくなります。
Q3.鼻吸引のコツは?
A3.3点あります。
まずは、こどもの固定です。鼻水吸引を嫌がるこどもは多いのですが(時々、鼻水吸引が大好きなこどもがいて、愛おしくなります💛)、こどもが動いてしまうと、鼻水吸引はしづらいですし、予想外にケガをさせてしまうことがあります。可能であれば大人数人がいると良いでしょう。慣れてくると、おひとりでこどもの固定をし、上手に鼻水吸引ができるようになる方もいます。ちょっと私には難しいなぁ、と少しでも思われる方は、是非当クリニックに受診してください。クリーンタイム(平日13:30-16:30、土曜午後)以外は、鼻水吸引ができます。
次に、鼻水吸引器の先端(ノズル)を、こどもの鼻に当てる方向です。はじめて鼻水吸引する方は、ノズルを鼻の穴と垂直に当てがちですが、実は鼻の穴のその先、やや斜め後方に鼻の奥に続く道があり、そこに鼻水が溜まっています。外側からは、その道は見えないので、ノズルを鼻の穴ぴったりに入れ(陰圧が逃げないようにします)、やや後方に向けながら上下させると、ずずずー、っと鼻汁が吸える位置が見つかります。この、ずずずーーー、っとひける瞬間は、私たち医療者もたまらなくなります。楽になったね、と思うからです。ちょっとこの説明ではわかりづらい!という方は、是非当クリニックにいらしてください。一度、看護師が実施する鼻水吸引を見ていただくと、わかりやすいと思います。お子様の、鼻水が吸いやすいポイントが見つかると良いですね。
最後に、鼻水がねばねばしているよりも、軟らかい方が鼻水吸引はしやすくなります。「鼻水が詰まっている感じがするけど、鼻水吸引をしても出てこない!苦しそう!」という様子であれば、入浴の後、加湿された時に実施してみることをお勧めします。小児科で鼻水を軟らかくする薬(例;カルボシステイン、等)を処方してもらうのも手かもしれません。
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)