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お子さんが運動中や運動後に咳き込んだり、息苦しさを訴えることはありませんか?それは「運動誘発喘息」の可能性があります。
このブログでは、運動誘発喘息の原因、症状、対処法、予防策について分かりやすく解説します。
運動誘発喘息とは、運動中や運動後に喘息の症状が引き起こされる状態を指します。特に激しい運動や長時間の運動、冷たく乾燥した空気の中での運動で発症しやすいとされています。
運動誘発喘息の主な症状は以下のとおりです。
これらの症状は、運動開始後数分から15分以内に現れ、運動を中止すると30~60分以内に自然に改善することが多いです。しかし、症状が強い場合や長引く場合は、適切な対応が必要です。
運動誘発喘息は、以下の条件下で特に起こりやすいとされています。
お子さんが運動中に喘息の症状を示した場合、以下の対応を心がけてください。
多くの場合、これらの対応で15分ほどで症状は改善しますが、改善しない場合や症状が重い場合は、速やかに医療機関を受診してください。
運動誘発喘息を予防するためには、以下のポイントが有効です。
運動は子どもの心身の発育にとって非常に重要です。運動誘発喘息が心配だからといって、過度に運動を制限することは、体力の低下や肥満の原因となり、かえって喘息を悪化させる可能性があります。適切な管理と予防策を講じることで、お子さんが安心して運動できる環境を整えることが大切です。
子どもの運動誘発喘息は、適切な知識と対応でコントロールすることが可能です。お子さんが運動中や運動後に咳や息苦しさを訴える場合は、まずは原因を見極め、適切な対応を行うことが大切です。適切な予防策を実践することで、多くの場合、安全に運動を続けることができます。お子さんの健康と成長をサポートするために、気になる症状があれば医師に相談し、適切な対応を心がけましょう。
<参考>
・アレルギーポータル「小児のぜん息」
・環境再生保全機構「小児ぜん息基礎知識」
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)