運動中に咳が止まらない?こどもの『運動誘発喘息』の原因と対策を解説! - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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運動中に咳が止まらない?こどもの『運動誘発喘息』の原因と対策を解説!

お子さんが運動中や運動後に咳き込んだり、息苦しさを訴えることはありませんか?それは「運動誘発喘息」の可能性があります。
このブログでは、運動誘発喘息の原因、症状、対処法、予防策について分かりやすく解説します。

運動誘発喘息とは?

運動誘発喘息とは、運動中や運動後に喘息の症状が引き起こされる状態を指します。特に激しい運動や長時間の運動、冷たく乾燥した空気の中での運動で発症しやすいとされています。

症状の特徴

運動誘発喘息の主な症状は以下のとおりです。

  • :運動中や運動後に咳が出る。
  • 喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーという音):呼吸時に特徴的な音がする。
  • 息切れ:軽い運動でも息苦しさを感じる。
  • 胸の圧迫感:胸が締め付けられるような感覚がある。

これらの症状は、運動開始後数分から15分以内に現れ、運動を中止すると30~60分以内に自然に改善することが多いです。しかし、症状が強い場合や長引く場合は、適切な対応が必要です。

運動誘発喘息が起こりやすい条件

運動誘発喘息は、以下の条件下で特に起こりやすいとされています。

  1. 運動の種類や強度:激しい運動や長時間の運動で発症しやすく、特にランニングが最も起きやすいとされています。
  2. 子どもの喘息の状態:普段から発作が頻繁に起きている場合や、気道が敏感で軽い刺激でも発作が起きやすい場合、また、普段の薬を忘れたときなどに発症リスクが高まります。
  3. 運動をする環境:冷たく乾燥した空気の中での運動は、運動誘発喘息を引き起こしやすいとされています。

運動中に発作が起こった場合の対応

お子さんが運動中に喘息の症状を示した場合、以下の対応を心がけてください。

  1. 運動を中止し、楽な姿勢で休ませる:まずは運動を止め、楽な姿勢で休ませます。
  2. 水分補給:適度に水分を取らせ、気道の乾燥を防ぎます。
  3. 気管支拡張薬の使用:症状が強い場合は、医師から処方された気管支拡張薬を使用します。

多くの場合、これらの対応で15分ほどで症状は改善しますが、改善しない場合や症状が重い場合は、速やかに医療機関を受診してください。

運動誘発喘息の予防策

運動誘発喘息を予防するためには、以下のポイントが有効です。

  • 日頃からの喘息コントロール:普段から医師の指示に従い、喘息を適切に管理することで、運動誘発喘息のリスクを減らすことができます。
  • ウォーミングアップとクールダウン:運動前後に十分な準備運動と整理運動を行うことで、気道への急激な負担を軽減します。
  • 環境への配慮:寒冷・乾燥時にはマスクを着用するなどして、気道を保護します。
  • 医師への相談:運動前に予防的に気管支拡張薬を使用することが有効な場合もありますので、医師に相談してください。

運動と子どもの成長

運動は子どもの心身の発育にとって非常に重要です。運動誘発喘息が心配だからといって、過度に運動を制限することは、体力の低下や肥満の原因となり、かえって喘息を悪化させる可能性があります。適切な管理と予防策を講じることで、お子さんが安心して運動できる環境を整えることが大切です。

まとめ

子どもの運動誘発喘息は、適切な知識と対応でコントロールすることが可能です。お子さんが運動中や運動後に咳や息苦しさを訴える場合は、まずは原因を見極め、適切な対応を行うことが大切です。適切な予防策を実践することで、多くの場合、安全に運動を続けることができます。お子さんの健康と成長をサポートするために、気になる症状があれば医師に相談し、適切な対応を心がけましょう。

<参考>
アレルギーポータル「小児のぜん息」
環境再生保全機構「小児ぜん息基礎知識」

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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