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それはもしかしたら「蕁麻疹(じんましん)」かもしれません。
今日は、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が「じんましん」について、親御さんが「これってどうしたらいいの?」と不安にならないように、分かりやすくお話ししていきます。
じんましんは、皮膚の一部が突然、蚊に刺されたように赤く盛り上がり(膨疹:ぼうしん)、強いかゆみを伴う病気です。特徴的なのは、この膨疹が数分から数時間以内に消えたり、別の部分に出てくることを繰り返すことです。
もし、かゆみが強い、赤みの広がりが大きいようでしたら、じんましん以外の皮膚の病気の可能性もありますので、一度医療機関を受診することをおすすめします。
「元気だったのに、どうして急にじんましんが出たんだろう?」と疑問に思いますよね。じんましんは、体の中で「ヒスタミン」という物質が放出されることで起こります。このヒスタミンが、皮膚の血管を広げたり、かゆみを引き起こしたりするんです。
ヒスタミンが放出される原因は様々ですが、じんましんでよく見られるのは次のようなものです。
ただし、残念ながら原因が特定できるケースは1-3割程度なので、原因が特定できない「特発性じんましん」がほとんどです。特に初めてじんましんが出た場合は、何か思い当たる原因がなくても心配しないでください。
お子さんがじんましんになった時、親御さんができる対処法はいくつかあります。
医療機関では、主に「抗ヒスタミン薬」というお薬を使って治療を行います。これは、かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑えるお薬です。お子さんの年齢や体重に合わせて、適切な量を処方します。
ほとんどの場合、このお薬を飲むことでじんましんは速やかに改善します。また、症状が強い場合には、短期間だけステロイドを使用することもあります。
残念ながら、すべてのじんましんを予防することは難しいです。しかし、原因がはっきりしている場合は、その原因を避けることで再発を防ぐことができます。
大切なのは、慌てずに、お子さんの状態をよく見てあげること。そして、もし気になる症状や不安なことがあれば、いつでも当院にご相談くださいね。当院皮膚科では、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がおとなもこどもも拝見しています。こどものじんましんの場合は、小以下で診察することも可能です。
当院では、じんましんだけでなく、お子さんの皮膚のトラブル全般についてもご相談いただけます。エビデンスに基づきながらも、お子さんやご家族に寄り添った丁寧な説明を心がけていますので、どうぞお気軽にご来院ください。
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)