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髄膜炎菌は、健康な人の鼻やのどの粘膜にも存在していますが、飛沫感染でヒトからヒトへうつり、鼻やのど、気管の粘膜などに感染します。さらに血液や髄膜に侵入して全身に広がると菌血症・髄膜炎などの侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)を引き起こすことがあります。
髄膜炎菌ワクチンは、このIMDを予防するためのワクチンです。アメリカやイギリスなどでは4価髄膜炎菌ワクチンを定期接種として行っています。接種方法は筋肉注射となり、基本的には1回の接種となります。
グローバル化が進み、髄膜炎菌流行国からの渡航者が来日する機会が増えています。また、日本から髄膜炎菌流行国に渡航する場合もあると思います。海外の感染症を中心とした情報提供サイト「厚生労働省検疫所FORTH」でも海外渡航のためのワクチンとして髄膜炎菌ワクチンは記載されています。
自費のワクチンではありますが、髄膜炎菌流行地域へ渡航する方、大勢の人が集まるところに行く予定の方(ライブ、コンサート、スポーツ観戦など)に接種をお勧めします。
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)