成人のワクチン:帯状疱疹予防ワクチン「シングリックス®」 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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成人のワクチン:帯状疱疹予防ワクチン「シングリックス®」

帯状疱疹とは?

原因

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘–帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症です。このウイルスは、子どもの頃に水ぼうそうを発症した後、体内の神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化することで発症します。ストレスや加齢、病気などが免疫力低下の主な原因とされています。

症状

帯状疱疹の主な症状は次のとおりです:

  • 初期症状:発疹が現れる数日前に、体の片側にピリピリとした痛みやかゆみを感じることがあります。
  • 発疹と水疱:赤い発疹が体の片側に帯状に広がり、次第に水疱が形成されます。
  • 痛み:発疹部分の痛みが強く、場合によっては皮疹が治った後も神経痛(帯状疱疹後神経痛)が残ることがあります。

顔や目の周囲に発症した場合は視力障害や聴力障害を引き起こす可能性があり、早急な治療が必要です。

治療

帯状疱疹の治療は、以下の方法で行われます:

  1. 抗ウイルス薬: 帯状疱疹の原因であるウイルスの増殖を抑えるため抗ウイルス薬が処方されます。発症後できるだけ早く治療を開始することが重要です。
  2. 鎮痛薬: 痛みを和らげるために、鎮痛薬や場合によっては神経痛を抑える特別な薬が使用されます。
  3. 局所治療: 水疱や発疹を清潔に保ち、感染を防ぐために抗菌薬や軟膏が使用されることがあります。

帯状疱疹の予防:シングリックス®ワクチン

シングリックス®とは?

シングリックス®は、帯状疱疹の予防に高い効果を発揮するワクチンです。50歳以上の方を対象に開発され、従来の生ワクチンと比較してより高い予防効果が期待できます。このワクチンは不活化ワクチンであるため、免疫力が低下している方や糖尿病などの基礎疾患を持つ方でも安全に接種できます。

効果

臨床試験において、シングリックス®は帯状疱疹の発症を97%以上防ぐ効果が確認されています。また、帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防にも有効です。

接種方法

シングリックス®は通常、2回接種します(筋肉注射)。初回接種後、2か月後に2回目の接種を行います。接種スケジュールについては医師と相談し、最適なタイミングを決めることが大切です。

副反応

接種部位の腫れや痛み、軽い発熱、倦怠感などの副反応が起こることがありますが、多くの場合は数日で治まります。


帯状疱疹予防の重要性

帯状疱疹は年齢を重ねるごとに発症リスクが高まるため、予防が非常に重要です。特に、痛みや後遺症が長引く可能性を考えると、シングリックス®による予防接種は効果的な選択肢となります。

当クリニックではシングリックス®の接種を受け付けています。興味のある方はお気軽にお電話(044-739-0888)でお問い合わせください。健康な毎日を守るために、一緒に最善の対策を考えましょう!

<参考>
当院HP帯状疱疹予防ワクチン特設ページ

 

 

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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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