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ハチに刺された!これってアレルギー?アナフィラキシーって何?!🐝

夏から秋にかけて、公園やキャンプ、お散歩などでハチを見かける機会が増えますね。ハチに刺されたら「どうしよう!?」とパニックになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。特に小さなお子さんがいる親御さんにとっては、ハチアレルギーやアナフィラキシーといった言葉を聞くと心配になりますよね。
今回は、ハチ刺傷の予防策から、もし刺されてしまったときの対処法、そしてアナフィラキシーについて、皆さんが安心して対応できるように分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

夏から秋は要注意!ハチが活発になる時期です

特にスズメバチアシナガバチは、7月から10月にかけて活動が活発になります。この時期は、ハチが巣作りをしたり、エサを探したりするために飛び回ることが多くなります。
お子さんと一緒に外出する機会も増えると思いますので、ぜひ以下の点に注意してみてください。

 

ハチに刺されないための予防策

「刺される前に防ぐ!」が一番大切です。

  • 服装に気をつける: ハチは黒や濃い色に反応しやすいと言われています。白い服や明るい色の長袖、長ズボン、帽子を着用し、できるだけ肌の露出を少なくしましょう。
  • 香水や強い香りは避ける: ハチは花の蜜などを探すため、匂いにとても敏感です。香水や柔軟剤など、強い香りのするものは避けるようにしましょう。
  • 屋外での飲食は要注意: 甘いジュースの缶や、食べかけの果物などは、ハチにとって魅力的なエサになります。ピクニックなどで屋外で飲食する際は、飲み物や食べ物をきちんとフタのできる容器に入れるなど、甘いものにハチが寄ってこないように注意してくださいね。

 

もしハチに刺されたら、、、

万が一、お子さんやご自身がハチに刺されてしまったら、まずは落ち着いて行動することが大切です。

  1. 速やかに安全な場所へ移動!: その場に留まらず、すぐにハチがいない安全な場所へ移動しましょう。
  2. 針の除去: 刺された場所に針が残っている場合は、指やピンセットなどで優しく取り除いてください。無理に絞り出そうとすると、さらに毒が体に入ってしまうことがあるので注意が必要です。
  3. 冷却と観察: 刺された場所を冷たいタオルや保冷剤などで冷やします。腫れや痛み、かゆみがないか、しばらくは様子を観察しましょう。

多くの場合、ハチに刺されると痛みや腫れ、かゆみが出ますが、これは一時的なものです。しかし、中にはアナフィラキシーという、命に関わるような重いアレルギー反応を起こすことがあります。

 

アナフィラキシーってどんな症状?

アナフィラキシーは、アレルギー反応の中でも特に全身に症状が現れ、急速に進行する重篤なアレルギー反応です。ハチ刺傷の場合、以下のような症状が現れることがあります。

  • じんましん全身の赤み
  • まぶたや唇の腫れ
  • 息苦しさ、ぜんぜんとした呼吸音
  • 腹痛、吐き気、嘔吐
  • めまい、意識がもうろうとする、意識を失う

これらの症状が複数現れたり、急速に悪化したりする場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。そして、もし以前にハチに刺されてアナフィラキシーを起こしたことがある方は、エピペン®(アドレナリン自己注射薬)を処方されているかもしれません。

 

アナフィラキシーの時には「エピペン®」を!

エピペン®は、アナフィラキシーが起こった時に、症状の進行を抑えるために使用する注射薬です。ハチに刺されて、上記のようなアナフィラキシー症状が見られた場合は、迷わずエピペン®を投与し、すぐに救急車を呼んでください
当院では、エピペン®の処方や使用方法の指導も行っておりますので、ご心配な方はご相談ください。

 

過去にハチアレルギーの経験がある方へ

以前にハチに刺されて、アナフィラキシーを起こしたことがある方は、再度刺された場合により重いアレルギー反応が起こる可能性があります。
そのような方は、ぜひ一度受診することをお勧めします。診察を受け、必要に応じてエピペン®を処方してもらい、その使い方についても十分に指導を受けておくことが大切です。

 

最後に

ハチ刺傷は怖いものですが、正しい知識と準備があれば、過剰に心配する必要はありません。予防策をしっかり行い、万が一刺されてしまったときにも落ち着いて対処できるよう、今回の情報が皆さんの安心につながれば幸いです。

お子さんたちが健やかに、そして安全に夏から秋の季節を楽しめるよう、見守っていきましょう!

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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