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春先は「鼻水が止まらない」「目がかゆくて眠れない」といったスギ花粉症の症状で悩むお子さんが多く受診しました。5月になりその苦しみ、忘れてしまっていませんか?毎年のことだからとあきらめていませんか?
実は、体質そのものを改善し、花粉症の根本治療を目指す方法があるんです。それが「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」です。
今回は、小さなお子さんにもおすすめできるこの治療法について、開始時期・対象年齢・効果や注意点などを、できるだけわかりやすくお話します。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉のエキスを含んだ錠剤を毎日舌の下に置いて体に慣らしていく治療法です。
簡単に言うと、花粉に少しずつ体を慣らして、アレルギー反応を起こしにくくするという仕組みです。
✔️ 毎日1回、自宅で服用するだけ
✔️ 痛みはなし(注射ではありません)
✔️ 5歳ごろから始められます(お薬をきちんと服用できることが前提)
実はこの治療、スギ花粉が飛んでいない時期(6月〜12月)に始める必要があります。
なぜなら、花粉が飛んでいる時期に始めるとアレルギー症状が悪化する可能性があるからです。
「うちの子、春になるといつもつらそう…来年こそ楽してあげたい!」
「受験に備えて、今からスギ花粉症の症状を軽くしてあげたい!」
そう感じているなら、6月から12月の間が治療を始めるベストタイミングです。
約80%の方の花粉症症状が軽快します。
花粉症の症状が軽くなる
薬の量が減る
中には症状が出なくなるお子さんも!
効果が出るまでには半年〜1年程度かかりますが、5年間の継続で長期的な改善が期待できます。
舌下免疫療法を5年間行う事で、その後7-8年間効果が持続するので、合計12-13年間は効果の持続を実感出来るといわれています。
毎年、春になると鼻炎や目のかゆみがひどい
抗アレルギー薬が効きにくい、あるいは眠くなってしまう
なるべく薬に頼らずに改善したい
将来、花粉症で悩まないようにしたい
小児科では、早いうちに治療を始めることで効果が出やすいといわれています。お子さんの負担を減らすためにも、前向きに検討してみてください。
舌下免疫療法は基本的に安全な治療ですが、以下のような副作用が起こることもあります。
口の中のかゆみや違和感
まれにアレルギー反応(医師の管理のもとで対応します)
始める際は、当院でしっかりと診察・説明を行い、最初の服用は院内で医師のもとで行いますのでご安心ください。
Q:花粉症の検査は必要ですか?
→はい、スギ花粉に対してアレルギーがあるかを確認する血液検査が必要です。
Q:子どもが薬を飲み忘れたらどうなりますか?
→数日間の飲み忘れは再開可能なこともありますが、自己判断は禁物です。医師に相談してください。
Q:費用はどれくらい?
→保険適用の治療です。乳幼児医療証がある場合は、診察料金・薬代はともにかかりません(お住いの自治体での扱いを確認して下さい)。成人の場合、月々の薬代は2,000円前後です(3割負担の場合)。
Q:舌下免疫療法ができない人は?
→以下の方は舌下免疫療法を行えません。
・重症の気管支喘息の方
・免疫抑制剤(ステロイドなど)を内服している方
・妊婦あるいは今後妊娠を考えている方
当院では、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を6月〜12月の間で受け付けております。
治療を始めるには、診察・検査・初回服用が必要ですので、早めのご予約をおすすめします。
✅ ご希望の方は、お電話(044-739-0888)で「舌下免疫療法について相談したい」とお伝えください。
🌳 「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、お子さんの「未来の健康」を守るお手伝いをしています。
症状が出ていない今こそが、花粉症に負けない体をつくるチャンスです!
👉 詳しくは下記ブログもご覧ください:
・当院Blog「舌下免疫療法(スギ花粉症:6月から、ダニアレルギー:いつでも始められます)!」
・当院Blog「舌下免疫療法」
・厚生労働省HP「的確な花粉症治療のために」
舌下免疫療法はスギ花粉症の根本治療
毎年つらい症状を軽減できる可能性あり
治療開始は「6月〜12月」
小児科でも5歳前後から治療可能
🌼「来年こそ、春をもっと楽しく過ごしたい!」
そう願うすべてのご家族へ、今が始めどきです!
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)