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「急にこどもがけいれんを起こしてびっくりした!」「てんかんと言われたけど、どういう病気なの?」そんな不安をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。こどものてんかんは決して珍しい病気ではなく、正しい知識を持つことで適切に対応できます。
今回は、てんかんの原因や症状、診断方法、治療、日常生活の注意点について詳しく解説します。
てんかんとは、脳の神経細胞が異常に興奮することで起こる発作を特徴とする病気です。子どもの約1%がてんかんを発症すると言われており、珍しい病気ではありません。
発作の種類はさまざまで、短時間の意識消失や軽いけいれんから、全身が硬直する激しいけいれんまで多岐にわたります。
てんかんの原因はさまざまですが、大きく分けると以下のようになります。
てんかん発作にはさまざまなタイプがあります。
てんかんの診断には、以下のような検査を行います。
1. 抗てんかん薬の服用 てんかんの治療の基本は「抗てんかん薬」の服用です。約70%の子どもは、適切な薬の服用で発作をコントロールできます。
2. 外科的治療 薬で発作をコントロールできない場合、手術で異常な部分を取り除くこともあります。
3. ケトン食療法 食事療法の一つで、脂肪を多く摂取し、糖質を制限することで発作を抑える方法です。
お子さんが発作を起こしたとき、慌てずに以下の対応をしましょう。
てんかんと診断されると、不安になることも多いかもしれません。しかし、適切な治療と生活習慣の工夫で、発作をコントロールしながら元気に生活しているお子さんもたくさんいます。
もし「うちの子もしかして?」と思ったら、早めに小児科医に相談することが大切です。お子さんが安心して過ごせるよう、正しい知識を持ってサポートしていきましょう!
<参考>
・てんかんinfo「小児てんかん」
・慶應義塾大学病院KOMPAS「小児のてんかん」
・日本小児神経学会「てんかん」
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)