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突然お子さんが「胸が痛い!」と言い出したら、親御さんとしては「もしかして心臓の病気…!?」と、とても心配になりますよね。
実際、「胸の痛み」を訴えて当院を受診されるお子さんは少なくありません。
Geminiで作画
主に胸痛を訴えて病院を受診するのは、12~14歳が大多数を占めるといわれています。胸痛があった際には、心臓の問題を一番に思い浮かべるかもしれませんが、肺の病気(肺炎や気胸など)、消化器の病気(食道炎や胃炎など)、筋肉や骨・皮膚の病気(軟骨炎や骨折、帯状疱疹など)でも胸痛はおこります。実は、特発性胸痛といわれる、検査を行っても原因を特定できない胸痛が最も頻度が高いといわれています。
心臓の病気に由来する胸痛は、胸痛全体の約2%と言われ少数ではありますが、迅速な対応を要するものもあるので注意が必要です。
今日は、お子さんの胸痛について、親御さんが知っておくべきこと、そしていざという時に慌てないためのポイントを、分かりやすく丁寧にお話ししていきたいと思います。
お子さんが胸痛を訴えた時、まず親御さんが確認してほしいポイントがいくつかあります。
これらの情報は、診察の際にとても役立ちます。ぜひ、お子さんと一緒にメモをとってみてくださいね。
お子さんの胸痛の原因は多岐にわたりますが、多くが心臓以外の原因によるものです。具体的な例をいくつかご紹介しましょう。
これらは、一時的なもので、数日〜数週間で自然に改善することがほとんどです。
お子さんの胸痛の中には、明確な身体的な原因が見つからない場合もあります。学校での人間関係や家庭環境、受験のプレッシャーなど、ストレスが原因で身体症状として胸痛が現れることもあります。この場合、心身両面からのアプローチが必要になります。
先ほどもお伝えしたように、お子さんの胸痛で心臓の病気が原因であることは非常に稀です。しかし、万が一に備えて、「このような場合はすぐに受診を!」という特徴を知っておくことも大切です。
心臓の病気が原因の胸痛は、以下のような特徴を持つことが多いです。
もし、お子さんの胸痛にこれらの特徴が見られる場合は、迷わず医療機関を受診してください。
「武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科」では、お子さんの心臓の健康を守るために「心臓外来」を設けています。お子さんの心臓に関するあらゆるご相談に対応しています。
お子さんの胸痛でご心配な場合、当院では、
これらの検査を通じて、お子さんの胸痛の原因を正確に診断し、親御さんに分かりやすくご説明いたします。もし心臓に異常が見つかった場合は、必要に応じて高次医療機関へのご紹介も迅速に行いますのでご安心ください。
「家族とともに未来を担うこども達の健やかな成長と幸せを目指します」という理念のもと、エビデンスに基づいた、優しく寄り添った診療を心がけています。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。
お子さんの胸痛は、親御さんにとって大きな心配事の一つです。しかし、多くの場合は心臓の疾患が痛みの原因であることは稀です。ご家庭での見守りも大切ですが、気になる症状がある場合は、お気軽に当クリニックにご相談ください。
専門外来である「心臓外来」のご予約は、問診や精密検査などを行う時間を調整するためお電話(044-739-0888)で承っております。
<参考>
当院HP:じっくり専門外来「心臓外来(これって心臓の病気?)」
当院Blog:「心臓外来のご案内:こどもの心臓の健康を守るために」
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)