【トラベルワクチン通信②】「A型肝炎」ってどんな病気? - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【トラベルワクチン通信②】「A型肝炎」ってどんな病気?

当院の「トラベルワクチン外来」では海外出張、その帯同、旅行、留学などで海外渡航するかたが多く受診されています。楽しい海外生活の準備の真っ只中、「そういえば、海外の感染症って大丈夫なのかな…?」と、ふと心配になることもあるかもしれません。
そうは言っても、渡航先に必要と思われるワクチンをご自身でアレンジするのは難しいと思います。
当院トラベルワクチン外来は、小児も成人も対応していますので、ご家族まとめての対応も可能ですし、渡航先別に最適なワクチンの提案・スケジューリングをさせていただきます。。渡航が決まりましたらお早めにまずはご相談ください。
トラベルワクチン外来はお電話で受け付けております(044-739-0888)。

今回は「A型肝炎」についてお話しします。

A型肝炎ってどんな病気?

A型肝炎は、A型肝炎ウイルスに感染することで発症する病気です。このウイルスは主に、ウイルスに汚染された水や食べ物を口にすることで感染します。例えば、こんなケースが考えられます。

  • 屋台の料理でお腹を壊してしまった
  • レストランで出された生野菜やカットフルーツを食べてしまった
  • 衛生状態の悪い場所で、氷が入った飲み物を飲んでしまった
  • 不衛生な手で調理された食事を摂ってしまった

など、皆さんがイメージする「海外旅行での食あたり」と似ているかもしれませんね。特に、水道水が安全ではない地域や、衛生管理が十分でない場所では注意が必要です。

感染すると、発熱、だるさ、吐き気、おう吐、腹痛などの症状が出始め、その後、**黄疸(皮膚や白目が黄色くなること)**が現れることがあります。子どもは症状が出ないことも多いのですが、大人が感染すると、これらの症状が強く出て、数週間から数ヶ月にわたって体調不良が続くこともあります。ごく稀ですが、重症化して命に関わるケースもあります。せっかくの海外滞在が、A型肝炎のせいで台無しになってしまうのは避けたいですよね。

 

どこで気を付けるべき?

A型肝炎は、世界中の衛生状態が良くない地域で感染するリスクがあります。特に、アジア、アフリカ、中南米など、発展途上国と呼ばれる地域への渡航を予定されている方は注意が必要です。もちろん、先進国であっても、屋台や地元のレストランなど、衛生管理が不十分な場所での食事には注意が必要です。

 

A型肝炎から身を守るには?

A型肝炎の予防で最も効果的なのは、ワクチン接種です!

ワクチンを接種しておくことで、ウイルスに感染しても症状が軽くて済んだり、発症を抑えることができたりします。また、食事をする際には、以下の点に気を付けることも大切です。

  • 生水や氷は避ける
  • 加熱処理された食品を選ぶ
  • 生野菜やカットフルーツは避ける(自分で皮をむくフルーツは比較的安全とされています)
  • 食事の前には、石鹸でしっかり手洗いをするか、アルコール消毒を行う

 

当院で接種できるA型肝炎ワクチン

当院では、皆さんの渡航計画に合わせて、2種類のA型肝炎ワクチンをご用意しています。

  • 国産ワクチン「エイムゲン®」: こちらは合計3回の接種が必要です。初回接種後、2~4週間後に2回目を接種し、その6ヶ月後に3回目を接種します。
  • 輸入ワクチン「Havrix®(ハブリックス)」: こちらは合計2回の接種で完了します。初回接種後、6~12ヶ月後に2回目を接種します。

どちらのワクチンも、効果の持続期間や接種スケジュールが異なりますので、海外渡航の時期や期間、そして皆さんのご都合に合わせて、最適なワクチンをご提案させていただきます。渡航まで時間がない方も、どうぞお気軽にご相談ください。

A型肝炎は予防できる病気です。海外での貴重な時間を安心して過ごせるよう、ぜひ渡航前のワクチン接種をご検討ください。

 

 

武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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