【小児皮膚科】赤ちゃんの頭のガザガザ、もしかして「乳児脂漏性湿疹」? お家でできるケアと病院を受診する目安 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【小児皮膚科】赤ちゃんの頭のガザガザ、もしかして「乳児脂漏性湿疹」? お家でできるケアと病院を受診する目安 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科のブログ

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【小児皮膚科】赤ちゃんの頭のガザガザ、もしかして「乳児脂漏性湿疹」? お家でできるケアと病院を受診する目安

赤ちゃんの肌は、本当にデリケートです。ある日ふと気づくと、頭や眉毛のあたりに黄色っぽいガザガザしたかさぶたのようなものが…。「これって何だろう?」と、1カ月健診や3,4カ月健診時に多く質問されます。

もしかしたら、それは「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」かもしれません。赤ちゃんの時期には本当によく見られる症状で、決して珍しい病気ではありませんのでご安心くださいね。

 

乳児脂漏性湿疹ってどんなもの?

乳児脂漏性湿疹は、生後2週間〜3ヶ月くらいの赤ちゃんによく見られる皮膚のトラブルです。ママのお腹の中で受け継いだホルモンの影響で、赤ちゃんの皮脂腺が活発になり、皮脂の分泌が多くなることが主な原因と考えられています。

具体的には、次のような症状が見られます。

  • 頭のフケや黄色っぽいかさぶた:髪の生え際や頭頂部に多く、厚いかさぶたのようになることもあります。
  • 眉毛や耳の裏の白いカサカサ:細かなフケのように見えることもあります。
  • おでこや鼻の周りの赤みやカサカサ:皮脂の分泌が多い部分にできます。

多くの場合、かゆみはほとんどなく、赤ちゃんが不機嫌になったり、眠れなくなったりすることは稀です。

 

お家でのケア

乳児脂漏性湿疹は、お家での適切なケアがとても大切です。

 

1. 優しく洗って、清潔に保つ!

まず一番大切なのは、患部を清潔に保つことです。

  • 毎日お風呂で優しく洗ってあげましょう。
    赤ちゃん用の低刺激な石鹸やシャンプーをよく泡立てて、指の腹で優しくなでるように洗います。ゴシゴシこすると悪化させてしまう可能性があるので、絶対にやめてくださいね。
  • かさぶたが厚い場合は、ベビーオイルやワセリンでふやかしてから。
    お風呂に入る30分〜1時間くらい前に、気になる部分にベビーオイルやワセリンを塗って、やわらかくしてから洗ってあげると、無理なく落としやすくなります。

    • 例えば、「お風呂の前に、絵本を読みながら頭にベビーオイルを塗ってあげようかな」といった感じで、お子さんとスキンシップを取りながらケアするのも良いでしょう。
  • シャンプーや石鹸成分が残らないように、しっかりすすぎましょう。
    泡が残っていると、それが刺激になってしまうことがあります。

 

2. 保湿でバリア機能をサポート!

皮脂の分泌が多いからといって、保湿がいらないわけではありません。むしろ、肌のバリア機能を整えるために保湿は重要です。

  • お風呂上がりには、赤ちゃん用の保湿剤を全身に優しく塗ってあげましょう。 特に、乾燥が気になる部分や、湿疹がある部分には念入りに塗ってあげてください。
  • 塗りすぎを心配する声も聞かれますが、適切に塗ることで肌の健康が保たれますのでご安心ください。

 

病院を受診する目安は?

「お家でケアしているけど、なかなか良くならない」「これは病院に行った方がいいのかな?」と迷うこともあるかもしれませんね。次のような場合は、受診することをおすすめします。

  • 湿疹の範囲が広がってきた
    頭だけでなく、顔全体や体にも広がってきた場合。
  • 赤みが強くなってきた、ジュクジュクしてきた
    炎症が強くなっている可能性があります。
  • 強いかゆみがあるようでお子さんが気にする
    赤ちゃんが頭を掻きむしったり、不機嫌になったりする場合。
  • かさぶたが非常に厚く、お家でのケアでは改善が見られない
    適切な処置が必要な場合があります。
  • 生後6ヶ月を過ぎても改善が見られない
    乳児脂漏性湿疹は通常、数ヶ月で自然に良くなりますが、長引く場合は他の病気の可能性も考えられます。

当院では、お子さんの肌の状態を丁寧に診察し、それぞれの赤ちゃんに合ったケアの方法や、必要であればお薬の処方なども行っています。ステロイド軟こうやローションを使うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、適切に使用すれば非常に有効な薬ですので、心配なことがあれば何でもご相談くださいね。

 

まとめ:焦らず、優しく見守りましょう

乳児脂漏性湿疹は、多くの赤ちゃんが経験する一時的な肌のトラブルです。お家での優しいケアと、医療機関での診察を受けることで、ほとんどの赤ちゃんは自然に改善していきます。

焦らず、優しく、赤ちゃんの肌の回復をサポートしてあげましょう。何か心配なことがあれば、いつでもご相談ください。

当クリニック皮膚科は、日時指定の予約制となっています。下記URLの「皮フ科」のタグから予約を取得してください。当院初めての方でもWeb予約は取得していただけます。
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武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科の外観写真の画像
当院の外観写真

 

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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